怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

恵比須顔

小倉ステーションホテルまで妻を送っていく。送っていくのはかまわないが、一人でたどり着けないというのが不思議でならない。 うっかり安田や飯田に出くわしてしまったが、さっさと帰る。 その後恒例の中古CD屋・古本屋巡り。本日も大漁也。 ボーダーライン…

廃墟

黒崎を少しうろつく。 いつからこんなさびれた街になってしまったのだろう。唐そばが閉店したのは知っていたが、三平もなくなっている。東宝は老人介護施設になってしまった。長崎屋は跡形もない。目抜き通りにも「賃貸物件」の貼り紙が並び、営業していても…

ソウル・フラワー・ユニオン

当然だがDrum Be-1は初めて。入った瞬間は意外に大きいのかと思ったが、天井が高い割に奥行きがなく、やはり小さい。段差を作ったり柵を設けたりして見やすくなる工夫がしてあり好感が持てる。妻もここならよく見えるだろうに、今日来れなかったのが残念だ。…

中古CD

歩き回っていると福岡の町がこの10年で大きく変わったことがわかる。昔と変わらないなぁと思うところがないのだ。 久しぶりだけあって大漁。 田口商店で「頭脳警察1」1780円。グルーヴィンでTravis「12 Memories」1029円、DAYS(昔大橋にあった店かな?)K…

ポール・デルヴォー展

福岡県立美術館に来るのは二度目。前回は寺山修司短編映画特集だった。 デルヴォーは澁澤龍彦の本で読んで知っていたが、河出文庫の小さなページにモノクロ写真ではその魅力がろくに伝わるわけもない。それでも今日こうして来ようと思う程度の何かが心に残っ…

珍しく、忙しく、

ソウル・フラワー・ユニオンのライブのため福岡へ。その前に中古CD屋巡りをする予定だったが、福岡県立美術館でポール・デルヴォー展をやっていることを知り、急遽予定に入れる。

ユダヤの陰謀

ウンベルト・エーコ「フーコーの振り子」読了。 かれこれ10年以上前、映画「薔薇の名前」を見に行ったのだが、その時評論家が「これは原作の現代思想に関わる部分が抜け落ちて〜〜」と言っていたような記憶がある。 さて実際に読んでみると、一応普通の小説…

内省

夕食は父母と回転寿司へ。せっかく帰省しておきながらろくに会話していない。どうはなしていいのかわからないのだ。 多分、どう話そうかなどと考えているから話せないのだが、しかしどうしようもないのだ。いつか後悔するのはわかっているのに、何もできない…

松浦理英子「葬儀の日」読了。

初期の短編らしい若書きが散見されるが、後の作品の原形が見られて面白い。やはり作家とは自分のなかにあるテーマをくり返し反芻するものなのだろう。しかし、出来はやはり後年の作品のほうが良い。

花村萬月「二進法の犬」読了。

良質の娯楽小説だと言ってしまえばそれまでなのだろうが、しかし少しひっかかるところがあって手放しで賞められない。 作中、主人公の鷲津を中心に交わされるペダンティックな、おそらくニーチェに影響された会話は人物造型に深みを与えようという試みなので…

至福

イアン・マキューアン「贖罪」読了。 ブッカー賞最終候補という微妙な帯に期待半分で読みはじめたが、読み終わればなぜ受賞しなかったのかが不思議でならなくなった。 「罪と宥し/贖罪」というよくあるテーマではあるが、古典文学によくあるキリスト教をモ…

教訓

「我が闘争」をやっと読了。 別に難しい本ではなかったのだが、退屈すぎるので読み進まなかった。 どう見てもプロパガンダ満載のこの本が、そしてヒトラーが、いったいどうしてドイツ人に受け入れられたのか。あらゆる脅威をユダヤ人の陰謀と決めつけ、何の…

いざ出陣

今日から帰省なので帰り支度。 といってもあまりやることはない。実家で読む本と聴くCDを選んで、あとは着替えを少々、フェリーの中で食べる夕食の準備、といったところ。 用意をしていると、どうも何か忘れているような気がしてならない。こういう気持ちが…

山下達郎もご立腹

9/12に買ったジャクソン・ファイブのベスト盤を聞いた。おかしなリマスターのせいでどうにも馴染めない。 モータウンはゴーディが「ラジオで良く聞こえるように」というコンセプトで音作りをしていた。それがシュープリームスその他の楽曲の魅力になっている…

ハイエナ

八千代ムセンの尼崎本店が閉店セールと聞いて行ってみる。 あの人気のなかった店が嘘のような客入りである。店員さんも心中複雑だろう。以前行ったワルツ堂の閉店セールでも、お客さんに苦情を言われて「申し訳ありません、でも私たちも給料が出てないんです…

失われた半分

ビデオで「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を見る。 いつだったか予告編を見て気になっていたが、妻が興味なさそうだったので行かなかったのだ。 性転換手術を受けるあたりのくだりが妙に淡々としていてひっかかるのだが、ヘドウィグの心の変化と成…

フェロモン

近鉄電車に乗って席に座ったら、少し離れたところに座っていた太った男が近寄ってきた。 以前にも何度かあったパターンだ。 「この電車阿倍野橋に行きますよね」 やっぱりである。南大阪線が阿倍野橋に行かないはずがない。知らずに乗っている人間なんかいる…

朗報

KINGKONG梅田店でBen&Jasonの「Emoticons」¥1000。 以前に買った次作の「Ten Songs About You」に比べねじれっぽさが高い。「Ten Songs About You」が期待したほど良くはなかったので買うのをかなり迷ったのだが、どうやら買って正解だったようだ。 ちなみ…

偽者

立花周辺をうろうろ。 ここは数年前に駅前再開発があり、じゃりン子チエが出てきそうなごちゃごちゃした町並みが一変、小奇麗なビルが並び立つ地域になった。しかし実際に歩いてみると、昔あったお好み焼き屋だのの小商店がそっくりビルに入居していて、時々…

仲間

ピーコックへお使いに。グレープフルーツと胡瓜を買ったのだが、レジで前の男性がじゃらじゃらと小銭を出して清算していたのだが、10円玉の中から古そうなものを選って払っていた。 自分もときどきやるのだが、横から見ているとみっともないのがよくわかる。…

謎が謎呼ぶ

またアップルストア心斎橋でイベントがあるので出かけた。午後6時からということで早めに仕事を終えるつもりだったのがそうもいかず、結局着いたのは7時前だった。 藤原ヒロシということでやはりかなりの人数がいた。入り口横の階段下でDJをやっていたのだが…

イワンの馬鹿

鈴木大拙「日本的霊性」をやっと読了。 岩波文庫の青は昔はよく読んでいたが、最近はごぶさたなので、あまり読まないと脳が駄目になるのではと思い読み始めたのだが、もう遅かったようだ。 内容が、タイトルから受ける印象と違い、浄土真宗を中心とした土着…