怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

失われた半分

ビデオで「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を見る。
いつだったか予告編を見て気になっていたが、妻が興味なさそうだったので行かなかったのだ。
性転換手術を受けるあたりのくだりが妙に淡々としていてひっかかるのだが、ヘドウィグの心の変化と成長がよく描けていた。また、音楽の出来の良さも光っている。こういう映画で(特に邦画だと恐ろしいことになりそうだが)音楽が駄目だともうどうしようもなくなる。いかに俳優が素晴らしい演技を披露しようが台詞が光っていようが、肝心の音楽がダサダサでは説得力は欠片もない。何が著作権だ、何がどさ回りだ、ってなことになってしまうが、この映画はサントラ買おうかなという気持ちになるくらいの出来。
ところでこの映画が作られたアメリカ本国ではプラトンの「饗宴」は一般常識ということになっているのだろうか。