怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

2004-09-21から1日間の記事一覧

内省

夕食は父母と回転寿司へ。せっかく帰省しておきながらろくに会話していない。どうはなしていいのかわからないのだ。 多分、どう話そうかなどと考えているから話せないのだが、しかしどうしようもないのだ。いつか後悔するのはわかっているのに、何もできない…

松浦理英子「葬儀の日」読了。

初期の短編らしい若書きが散見されるが、後の作品の原形が見られて面白い。やはり作家とは自分のなかにあるテーマをくり返し反芻するものなのだろう。しかし、出来はやはり後年の作品のほうが良い。

花村萬月「二進法の犬」読了。

良質の娯楽小説だと言ってしまえばそれまでなのだろうが、しかし少しひっかかるところがあって手放しで賞められない。 作中、主人公の鷲津を中心に交わされるペダンティックな、おそらくニーチェに影響された会話は人物造型に深みを与えようという試みなので…