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朝のんびりしてたら時間がなくなり、慌ててシャワー。朝の弁当を食べて出発したが、なにかともたもたして遅れをとった。
初冬の砧公園を気持ちよく歩き、たどり着いた世田谷美術館で「奈良原一高のスペイン 約束の地」展。奈良原一高をこうしてまとまった形で見るのは初めてのことかもしれない。若い奈良原が異国に入り込み、気持ちを同化させながら撮った写真たち。そこには憧れもあるしスペインの一員としての眼差しもある。脈打つような写真は素晴らしかった。仕方ないこととはいえ、できれば子供らの喧騒抜きで見たかった。あと、コレクション展がまだ始まってなかったのも調整不足だった。
中心部に戻り、神宮前のBlum&Poe、初訪問のGALLERY TARGET、アートスペースAMはいつもの荒木経惟とヨーガン・テラーの二人展。BLOCK HOUSEの2階にあるHARUKA ITOでEYEさんのレコーンを見る。触らせてもらい音を出したり楽しかった。GYREは例によって良さがあまりわからない。そりゃここにショッピングに来るひとがターゲットなんだから僕とは合うわけがない。BEAMSのトーキョーカルチャートはボアダムスのTシャツ展。Masahiro maki gallery、agnes b.、AKIO NAGASAWAをまわる。アニエスのヴェロニカ・ゲンシツカ展はキョートグラフィーでも見れたのを興味ないと切っていたもののようだが、少し思い違いをしていた。この諧謔を込めたメッセージは、むしろ僕の好みだった。
恵比寿でシス書店に寄ってから東京都写真美術館。「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」。夜間開館のわりには客はそこそこいた。最も惹かれたのが、井上佐由紀「私は初めてみた光を覚えていない」。新生児が目を開ける瞬間を捉えた作品群で、もちろん鑑賞者はその光の側に立っているわけだが、新生児の彷徨う目こそが光であると確信する。おぼつかない目はなにかを追っているようでいて、なにも捉えていないかもしれない。見ていたとしてもその記憶は残らない。それでも、この宇宙に生まれ出たその瞬間の光は、かけがえのないものだ。
NaDiffの宮永愛子は既知の作品群だったので簡単に見て終わらせた。疲れてるしな。
そのあと、渋谷パルコのシブカル祭。祭といっても、ほぼZINEを集めるだけ。こんなの祭じゃねぇよ。いくつかのZINEはPARCO以外の配布場所に行っても手に入らなかった。先着順とのことだからなくなってしまったのだろうか。できればもう一度トライしてみたい。
最後は新大久保でなぜそばにラー油を入れるのか。汚く寂しい店で、ここにはあまり行きたくないな。
今日はめぼしいライブがない分、遅い時間までギャラリー巡りなどで充実したかったが、それができたかどうか。帰りもぜんぜん早くない割には、それに相応することはできなかった気がする。
しかも酔ってるせいか、カードを持たずに部屋を出てしまい助けを呼ぶ羽目になったり。お手数かけてすみません。