怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

割と早めの出発を予定したため、その緊張感であまり寝付けず。うまくないね。

目覚まし前に目が覚め、バタバタ支度して出発。

寒さは思ったほどでなく、荷物も極端な重さではなかったので予定通り駅に着き、新幹線も無事に定位置をゲット。時間帯のせいか、混んでいたので寝心地は悪かったが、まあ少しは眠れたかな。

東京駅でコインロッカーを探しさまよい、その結果千葉行きの列車を乗り逃す。やれやれ。間一髪なのがまた悔しさを増すなあ。

ホームで次の列車を待ってたら旅行者に成田行きの列車を聞かれ、なんとか対応。よかった。

千葉駅到着。小春日和のいい天気。歩いて千葉市美術館へ。足を踏み入れた途端、いきなり不穏な空気になる。《目》「非常にはっきりとわからない」展。《目》の作品がいくつかあり、設営中のようなしつらえだが、もちろんそれが作家の意図だろう。作業のようなことをやってる人は、手順を確認してやっているが、モノは結局元に戻ってゆく。戻らないものもある。寝てるだけの人もいる。1フロアを丸ごと使った大々的なインスタレーションになっている。

さて千葉市美術館は2フロアに分かれているので、もう一つはどうなってるかと行ってみて慄然。エレベーターの前に広がっているのは、全く同じ光景だった。そしてここでも繰り返される終わりなき設営。延々と続く時間に閉じ込められたような恐怖感と浮遊感に囚われる。僕は《目》の作品はあちこちで多数見てきたが、これはあらゆる意味で《目》の最高傑作といえる作品だろう。時間に余裕があれば延々とここに身を置くべきなのだが、さすがにそれは難しい。関東在住ならと残念でならない。

ランチはまだお腹空いてないし、これといった店もないので、前に買った駅構内にあるマロンドというパン屋で塩パンとほうれん草チーズとあんぱん。しかしこのあんぱんが実はなんとまろパンの栗味で、もしかして全部間違って並んでるんだろうか。値段はまろパンの方が上だから得したことになるわけだが、僕はあんぱん食べたかった。

電車で少し寝て、品川から新馬場経由でテラダアートへ。途中の公園で子供らの遊ぶ声を聞きながらパンを食べる。暖かくてよかった。

ANOMALYで津上みゆき個展。奥に展示されてる大作2点組がものすごくよかった。美術館で何度も見たい。

モノレールから新橋へ。資生堂ギャラリー東京画廊un petit garageGINZA SIXとまわり、東京駅でリュックを出して神田からホステルDENにチェックイン。オシャレ系のホステルで、僕には肩身が狭そうだ。

KANZANギャラリーで寺山修司偽絵葉書展。いかにも寺山だなあという代物で、見てて楽しい。これ、1冊の本にして文面も活字にしてくれたらうれしいんだけど。展示物として見るのは限界がある。

ギャラリーαMは中島晴矢「東京を鼻から吸って踊れ」展。抵抗と主張の強烈さに魅せられる。

時間に追われる。欲張りすぎた。ていうか、千葉からの帰り、両国で降りるの忘れてた。

浅草橋から新宿で降り、金券屋に寄ってから吉祥寺へ。吉祥寺で古本など見る余裕もなく、スターパインズカフェへ駆け込む。Phewさんとすれ違った。カッコいいな。

最初がA Virgin。元TADZIOの人がソロでやってるプロジェクトのようだ。TADZIOよかったんだけど、結局一度しか見れなかったな。このA Virginは陰鬱なメタルシュゲーザーで、ちょっとピンとこなかった。もう一度見たら印象変わるかな。

次がPhewA Virginに寄せたのか少しダークなセット。これはこれでよし。

最後がレコ発の湯浅湾。初めてだな。

終わって西友へ。半額の弁当を見つくろってると、おじいちゃんに「ああそれおいしそうだねえ」と話しかけられる。こういうやりとり、いいな。こういうことを言えるおじいさんになれるかな。

ホテルに戻り、オシャレ空間でわびしく弁当を食べる。箸もコップもあるのはいいが、この宿は弁当持ち込んで食べるとこじゃないな。