怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

オランダ到着、そしてゲントへ

途中停車で所々起きる。わりと快眠。
洗面台のお湯で身体を拭いて朝ごはんまだかなと思いながらトイレに。その間に来てた模様
とある駅に停まり、小雨降る中しばらく停車。僕もホームに降り軽く散歩する。いつ発車するかわからないので駅舎などには行けなかったが、できることなら行ってみたかった。部屋に戻ると隣のおばさんがパンを食べてたので車掌に言い朝食をもらう。DBの紙袋入りでカッコイイしバターなどはダルマイヤーだし、簡素なんだか豪華なんだか。
どうもアナウンスを聞くと到着は1時間遅れということで、9:03のはずが10時を優に過ぎるという始末。こうなってはいけないからゴッホ美術館の時間指定チケットを買わなかったのだが、9時から美術館の開くアムステルダムで、そして列車の出発時間も決まってるのにこれは痛い。
とりあえず荷物をコインロッカーに預ける。扉を閉め仮ロックさせてから集中パネルでクレカ決済というよくわからないシステムで、こんなの同時に別ロッカーが閉まったら区別つかないだろ。見てると番号は一瞬表示されるだけだし。まあチケットには辛うじて書いてるけど、確認を怠れば終わりという恐ろしい仕組み。その表示もわかりにくいし、駅員に聞いたらチケットを見もせず生返事だし。
とりあえずトラムに乗る。立派なチケ売り場が車内にあるのも不思議だが、1時間2.9ユーロは高い。ロッカー10ユーロも。ドイツからオランダに入り一気に物価が上がった気がする。駅なんかのデザインは一瞬で洗練されてしまい、今更のようにドイツってダサいんだなと思ったけど。
トラムは狭い通りを結構荒っぽく進む。
11時前にミュージアム公園に着いてまずゴッホのチケットを買う。一瞬11時半と言われた気もしたが確認がてら11?と言ってみたらちゃんと11時のが出てきた。お互い笑顔。愛想大事。
ショップ見て公園を散策。池にペットボトルを投げて犬に取ってこさせてるおばさんがいた。そんなこんなしたら10分たち、美術館に着く頃には50分になってるだろうからもう入れてくれるかもという読みも当たり、すんなり中へ。ちなみに当日券買いは100人以上、たぶん200人くらい待ってたから、普通に並んだら立ったまま何も出来ず11時半くらいまで待たされたかも。
荷物も預けると時間かかりそうだったのですべて愛想で乗り切る。
さてゴッホ美術館、0階の自画像が暗い穴を抱えた男の目で、一瞬で鳥肌が立つ。長くは生きられない男の目。ゴッホはこのとき自分の数年後をわかっていて、そして執拗に自画像を描き続けたのだ。この自画像たちこそがゴッホ美術館の核だった。
ゴッホの絵が大量にあるとはいえ傑作ぞろいというわけではない。こうした個人美術館ではありがちだが、資料などの展示も多いしそれはそれで興味深いが、名作だけ見るというわけにはいかない。ヒマワリは損保ジャパンのが素晴らしいし、さらに残念なことにジャガイモもキャンバス自画像も貸出し中とのこと。ふざけんなの心境だがこればかりは仕方ない。2時間半鑑賞して、さてどうする。予定なら近代だが、スタートが1時間遅れてる。このあと国立美術館のチケットを買ってるから時間的に満足に見れないのに15ユーロはキツい。というわけで断念。公園の店でスロッピージョー6ユーロを食べて国立へ。スロッピージョー、別にうまくなかったしボロネーズがこぼれて食べにくいだけだった。
国立美術館、ここでも愛想満点で荷物預ける。俺も調子よすぎるな。
オランダ国立美術館、ただただ広い。自慢話みたいな展示が延々と続く。夜警の時点でかなり疲れて、今日は疲れる靴なのも災いした。
夜警とフェルメールのミルクとゴッホはきちんと見たが、ほかはスルーの連続。それでも1階の半分は見れなかったからひどい。まさか17時閉館とは思ってなかった。開館が早いのはこういうことか。
ただそのおかげで観光の時間はあるから散策しつつ駅方向へ向かうことに。
自販機ファストフードのFEBOでコロッケ。案外いける。店内に鳩が入ってきたりというやさぐれ加減もなかなかいい。
カンペールを見かけて入ってみる。予定してなかったがセール中なので何か買ってもいいかもと思いつつ今は決められないのですぐに店を出る。
歩いて駅を目指すが案外遠いし道がわからなくなるし猛スピードの自転車にはねられかけるし、自転車同士の衝突事故で物凄い言い争いが起こったりするし。
飾り窓地区へ。時間は6時過ぎだが明るいし家族連れも女性もたくさん歩いている状態だから、飾り窓がどういう状態かは推して知るべし。
なんとか10分前に駅に到着。ささっと荷物出してホームを探す。パネルを見ながら歩くのだが、ない。見当たらない。時間は迫る気は焦る。どうする。最後にようやく発見。遠いよ。一番端っこじゃないかこれ。
乗り込んでホッとした。間に合わなかったら大変なことになるとこだった。
車両は満席。パリ行きなのでパリの学生さんたちなのかな。おっさんが紛れ込んで雰囲気悪いし荷物の置き場もない。幸い車掌さんがティム・ロスみたいな明るくいい人でそこだけは安心感があった。
アントワープで乗り換え。アムステルダムでもだけど、駅の見取り図を全然調べてなかった。アムスは普通の構造だったけどこのアントワープは上下に長い構造になっていて、一番地下がタリスのホーム。そこから上がったところに在来線があるけれども、なにせ導線がわかりにくい。エスカレーターを次々に乗り換えるとやがて地上に出るわけだけど、ゲント行きの列車が出る1番ホームがどこにあるのかわからない。なんなんだよ。
アムスで食糧買うつもりが時間がなく、といってゲントに着いてからはなおのこと店が開いてないだろう。なにしろアントワープの駅構内でさえすでにほとんどの店が閉まってて、ワッフル屋しか開いてない。仕方ないから無理してワッフルを買い、ようやくホームを見つけたが案の定乗り逃す。最短で動ければ間に合っただろうけど、まさかこんなわかりにくい駅だとは思わなかった。
2ユーロのワッフルはなかなかおいしく、こんな適当な店で買ってもマネケンレベルだった。
仕方ないので駅前や駅舎を簡単に見学したが、駅構内がひっそりしてるくらいだから駅前も人影まばらな状況で、これが大都市アントワープかと唖然。もう少し栄えてるものだと思ってた。
そろそろ時間となり次こそはと乗り込む。今度のホームはまた地下方向で、ほんと大変だこれ。列車は定刻で発車。ドイツも見習えよ。
リラックスムードで到着。しかしやってくるベルギー鉄道の検札はピリピリしており、厳しそうな雰囲気だ。
ゲント到着。案の定店は全部閉まってて、とりあえず観光局で地図だけゲット
トラム乗り場を探すのも一苦労だし次の列車の行き先がゲントブルージュとなってて意味不明。大学生っぽい若者に聞くとコーレンマルクト行きだというので一安心。そういえばそういう解説を聞いたことある気がするぞ。
ちょうど乗り合わせた渋いおじさんがコーレンマルクトに行くのか、俺もそこで降りるから心配するな、おっとチケットを打刻するんだぞと面倒みてくれて、ホテルの方角まで教えてくれた。ありがたい。なにしろアナウンスも車内表示も見当たらないので面食らうとこだった。乗り過ごしたら大惨事だからなあ。にしてもトラム3ユーロって高くないすか。ガイドブックの1.5倍になってるし。
イビスセントバーフホテル到着。エアコン付で快適な近代ホテル。味気ないけどこれはこれでありがたい。
明日の予定などたてて遅寝。