怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ミュンヘン4日目

暑くてあまり眠れないようだ。窓は開けたんだが。
今度こそ散歩のタイミングだったかもしれないが、疲れとかで無理。連日長時間歩いて、ビール飲むのも体力消耗するし、いろいろ大変だ。
朝食。今日はほぼ満席。チーズ入り卵は今日もなく残念。品ぞろえは初日が一番だったな。
シャワー、荷造り、チェックアウト。初対面のときのおばちゃんににこやかに送り出される。
まずスーパーへ。専門店街は割と日本に近くてあまり見るところもないが、スーパーは巨大。これが最終地ならいろいろ買いまくったかも。SDカードも買った。秋葉原や通販よりは割高かもしれないが仕方ないし記念と思えばいい。スーパーはもう一ヶ所あったが小さいせいか人がまばら。ここでペットボトルの回収装置を見学する。なかなかうまくできてやがる。カミソリもいいのがあったのだが、もしかしてイビスなら備えられてるかもという淡い期待もあってスルー。
スーパーを満喫しホテルに戻りトイレも借りてスーツケースを引き取ってさよなら。
コインロッカーに入れ、身軽になって適当なトルコ料理店で食べる。システムがよく分からず、目の前のおじさんに出てたお茶が出なかったのは仕様か。料理によるかもしれないし別料金かもしれないしわからないんだよな。
満腹で買い物へ。スーパーのところにもあったユーロショップを冷やかしたり、あとはデパートなどを数軒。
イルビゾンテはやはりない。あきらめるしかないな。今日は曇天で涼しいが、空の下でビール飲みたいなと思いフュンフホフェの地下のスーパーでビール買って公園で飲む。たぶん公共の場でビール飲んじゃいけないだろうから、袋で隠しながら飲む。ちょっと後ろめたいが、さっぱり爽やか味でなかなかうまいビールだった。缶があればいいのに瓶しかなかったけど、たぶん公園とかで飲まれるのを防止するためなんだろうな。僕はペットボトル回収機の端にひっかけてこじ開けたんだけど、泡が出て大変でした。ごめん。
酔い気味にお店をふらふら。スニーカー、いいのがあっても高かったりするしベルトもサイズがない。まあドイツ人向けだからな。
最終的にヒルマンで購入。免税カウンターは最上階の端だそうで手続する。
そして今日ようやく新市庁舎の時計を見る。やっとだよ。そしてこれが結構長かった。
遅くなったがトールウッドへ。
バスはかなり混んでて日本基準でも満員状態。パティのTシャツ着てるおじさんが乗ってきて若者が話しかけてた。こっそりバッグからビール出して栓抜きで開けて飲んでるような若者だけど、そういう子が初対面のおじさんに話しかけて会話するのはやはり外国っぽい。
バスの運転手は面白い人で、乗客にも親切だし会場前のトリ人形が見えてくると鳴きまねをしてみたり。最初どこから聞こえてくるのかと思った。
着くと開場30分前ですでに行列が。おっさんおばさんばかりだというのに元気だな。というわけで最前はあきらめたし、実際荷物や帰りのことを考えると無理はしないほうがいい。
とりあえず昨日気になってたものを買う。
場所はわからなかったが、なんとか場内を回って一応キャンドルと財布購入。Tシャツはペイントものは30ユーロで結構高いから取りやめ。今日はほんとはほかのライブだとか飲食だとかも楽しみたかったけど、それにはせめて1時間前には来ないといけなかったな。
そして開場時間ごろに列に並ぶが、見るとみんな普通のチケット持ってて僕みたいなプリントを持ってる人は誰もいない。もしかして使えないのか普通のに交換しないといけなかったのかと焦るが、もぎりの姉ちゃんは普通に機械に通してちぎってくれた。ほっとした。でも普通のチケットがよかったな。
テントに入るとすでにたくさん客がいて、結構遠くから見なきゃいけないようだ。まあ仕方ないね。とにかく物販探して、そしたらTシャツやトートバッグとともに限定サイン入りCDがあったのでなくならないか焦りつつ買う。Tシャツも買う。対応の黒人は丁寧だった。案外限定CDを買わない人も多かったし、箱見ると結構大量にあったのも意外。まあパティ・スミスはサインたくさんするからね。
あとは人ごみを潜り込む。自分としてはスペースに滑り込んだつもりだがババアが文句言いだして、さらにそのババア、あとでシャウトにも不快げにしててムカつく。グロリアは歌うとこだろ。
ほぼ定刻の20:01スタート。この辺はパティ・スミスらしい。このライブは周辺住民への配慮で22時までに終演と決まってて、ましてパティだからたぶん定刻くらいで始まるとは思ってた。
そのパティ・スミスのライブ、いい。Performs Horsesと謳っているが単なる再現ではなく、40年前の作品を今の心境で作り直したような感慨がある。いかにもパンクの女王らしく、アグレッシブでもあり、2年ほど前の東京公演でずいぶん穏やかだったのがウソのようなシャウト。
今A面が終わって…知ってるかな?、でレコードをひっくり返して、針を…落として…B面が…というMCも素晴らしかった。
最後、エレジーでルーリードやメイプルソープ、フレッド、ストラマー、その他大勢の名をあげる。ジミヘンだけではない、この40年で多くの人々を失ったという語りは40年前の名盤と現在をつないでいて、そこにこのライブの真骨頂があった。
そこから一旦静寂を経て普通のライブ。でもホーセズが良すぎたからテンションが落ちてしまったのは仕方ない。
ニガー、ベアフット、ビコーズザナイトなどの有名定番曲はせずレニーらのVUカバーメドレーを経て最後がピープルハブザパワーが最後。ここでちょうど35分なので端っこ出口側へ移動。多数の人に迷惑をかけたけど、タイミングとしては最良だったかと思う。
アンコールはフーカバーでジェネレーション。実はここで地図を探しとかなきゃと思ってしまいカバンをごそごそしててあまり見れなかったが、パティが歌詞を忘れて、ごめん忘れた、忘れたのあのファッキンワーズをと叫ぶ。この辺もパンクっぽさがいい。そういえばその前にもアイルビーバックと言い残して途中退場し、なんだろうと思ったら衣装がどうこうとかで、ピスを歌うとおしっこ行きたくなるとかジョーク飛ばしてたのも印象的。
最後はたぶん弦を引きちぎって終了したと思うが、音が鳴りやむ前に退場。急ぐ。ていうか外で談笑してる客が何人もいて、何しに来たんだよと思う。
乗り場に行くとちょうどバスも来てさっと乗り込む。これなら地図を探す必要はなく、アンコールも端っこながらちゃんと聞けたのだがまあ仕方ない。105分聞けたし、ちゃんと聞けたのも95分ある。なによりホーセズが素晴らしかったのだから。
帰りは順調で10:05定刻に来た地下鉄に乗り12分に中央駅到着。余裕じゃないか。
地下のピザとドネルの店でピザアイネユーロピザアイネユーロと叫んでたので買う。半額以下だ。閉店前に値引きってミュンヘンでもあるんですね。
あとは隣の店でネスティーを買う。2.6ユーロ。高いが喉も乾いたし。
余裕で荷物を出し、ピザをモグモグしながらCNLの到着を待つがこれがなかなか来ない。10:50出発のはずが、到着でさえやっとそのころ。そこからぞろぞろ乗り込んで、部屋に入ってしばらくして出発なんで。
やっと来た列車に乗り込む。部屋はわかりにくいしそもそも車両の奥だったりして、通路がスーツケースのすれ違えない幅なので皆さんいろいろ苦労する。隣の部屋のおじさんは話し好きなようで互いにジョーク言いながら乗り込む。
でっかい車掌まわってきて諸注意など。洗面台にシャンプーがあるんだが、ここで髪洗うのか。すごいな。しかもこの部屋に最大で3人とか、なかなか壮絶な気がする。
結構ガタガタ揺れるので眠れるかどうかと思ったが、横になると一瞬で爆睡していた。