怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

リール

今朝は余裕なのでゆっくり。
このホテルリールヨーロッパは今回初めてバスタブがあるので湯につかる。疲労感が少し取れたかも。
まずはリールヨーロッパ駅の遺失物係に行くがフランドル駅の分はまだ来てないからあとで来いとのこと。駅の一番奥だから近いけど面倒だ。
とりあえず地下鉄の駅に行き1日券を買って地下鉄に乗ったが、ヨーロッパ駅には何もない。実に殺風景。とりあえず朝食が必要だからまずフランドル駅まで戻ってユーロリール内のポールでクロワッサンとオレンジパンみたいなのを買う。小銭をちょろちょろ出してたらイライラしたように釣銭を出された。よくある話だ。
地下鉄は細狭い。降りた駅は閑散としてコーヒーの自販機くらいしかないが、なぜかどこに行っても証明写真機だけはある。不思議だ。
バス停もすぐわかったしすぐ来たが、実は反対方向で、乗ってるとなんと終点になってしまった。あれ、終点なのと聞くとそうだよというのでミュゼに行きたかったんだというと運転手さんは気のいいおじさんで、じゃああれに乗れと教えてくれてしかもそっちの運転手にこいつをミュゼで降ろしてくれと頼んでくれた。ありがたい。
乗ってると例の駅を経由し、そこから美術館方面へ。運転手に教えてもらい下車。
しかしまだ10時の開館前だし飲み物がないので近くのマッチというスーパーへ。実はミュゼの次で降りたらいいだろうと思ってたのだが、好意を無にするわけにはいかないからミュゼで降りたのだ。ここでお土産の品定め。ハリウッドと書いてあるガムを買った。そして朝食用にフレッシュオレンジジュース250ml0.9ユーロも。目の前で機械が絞ってカスを吐き出す代物でこの値段なら安いものだ。
公園に入りベンチはないかと思っていたらベンチ式の作品を発見。座ってもよさそうなのでそこで朝食。公園は緑にあふれて鳥の声もしていい気分だ。
10時は過ぎてしまったが美術館へ。ちょうどこの時期は常設無料のはずだがほんとに閑散としている。僕はagnes.bコレクション展も見るのでお金を払って中へ。
アニエスのコレクションはいかにもアニエスらしいものばかりでそのままお店に飾れそう。額もほとんど白か黒。悪くはないが、あまりにそのまますぎてアニエスのファッションを見ているような気になってしまう。
現代部門はキュレーションが合わないのか意外にピンとこない
近代はブラックやルオー、ピカソなど充実。
そして本命のアールブリュットも良い作品多数。写真を撮れないのが残念だ。保坂氏の話ではホワイトキューブでの展示でこれまでのアールブリュットの展示とは一線を画すように言っていた記憶があるが、やや迷路めいた導線だし照明も暗めなのでホワイトキューブとまでは感じなかった。
ただ立って鑑賞しながら眠気が襲ってきたりもして、さすがに強行軍が限界にきているのだろうか。1日くらいは惰眠をむさぼり飲み食い程度で終わる日も必要だったかもしれないが、それはそれでもったいないし。
2時間半ほど鑑賞し13時すぎにショップに行ったら閉まってる。え、入れないのとうろうろしてたら、受付の女性が気付いて13〜14時は休憩だと。大ショック。せめてコレクションの図録だけでも欲しかったのにと呻いていたら気の毒に思ったのかもう一人の受付さんが「あれ出してあげたらいいんじゃない」みたいなことを言いだし、カウンターの下からごそごそと英語版の図録を出してきた。あとでショップの人にお金を渡して帳尻を合わせるのだろう。ありがたやありがたや。
本当はポスターなどもあれば欲しかったが、いたしかたない。そもそもポスターは売ってなかったのかもしれないし。
次はリール美術館へ。
行ってみるとこちらもショップは昼休憩。
フランス第二というからすごく広いかとおもったがそこまでではない。体感ではリヨンのほうがよほど大きかったのではないか。ブリュッセルの古典より小さいくらいの感じ。作品はそれなり。もちろん良いものもあるが、2時間で十分かなというところ。地下階は洞窟のような雰囲気になっていてなかなか魅力的でした。ここにもヤン・ファーブルが2点。
終わってみるとさてどうしようでシタデラに。
どうも公園の一部が動物園と遊園地になっており、家族連れで大賑わい。楽しい。こういうとこの雰囲気は世界共通なんだな。で、最先端的な遊園地より地味でベタな遊園地のほうが楽しそうなのも。
しかし僕はかなり疲れているし子供に混じって回転木馬に乗るわけにもいかないので繁華街方面へ。
ウィンドウにキッシュを並べてる店があり、おいしそうで気になった。途中ジェラートの店に行列だったのでショコラとピスタチオ食べる。3ユーロ。
ここでもイルビゾンテはわからず。パリで直営店に行くしかなさそうだな。
メールでもアイス売ってて、フランボワーズが2.5ユーロ。美味しかったが、こちらこそクリーム的なのにすべきだったかも。
そのメールでゴーフルを買う。プチ✖6の小箱が7.5ユーロ。結構なお値段ですこと。
さっき気になってた店でキッシュ(タルトレッテン)3.95ユーロ。ここはチーズがメインらしいが、きっとキッシュもおいしいはず。
うろうろしつつギャラリーラファイエットへ。頼まれた帽子はここでも見当たらないし靴もよさそうなのはない。ドイツもだけど、どこ行ってもチャーチとサントーニが幅を利かせている。J.M.ウェストン、見ればみるほど僕に似合う気がしない。このレベルの靴は欲しいが、どう考えても身の丈に合わないのではしょうがない。それよりは半額で買えるものを2足買ったほうがいいはずだ。だいたいゴルフはスーツ向きじゃないわけで、休日用の靴が一番豪華ってのも変だろう。試着をと話しかけてきた店員に帰り際軽く舌打ちされたがどうでもいいですよ。
その近くにモノプリがあるはずだがなかなか発見できずうろうろ。
やっと見つけた店はまあまあ広い。レジの近くにあるはずで実際レジの近くにあったエコバッグを発見するのにかなり時間がかかった。無事6個購入。
一旦ホテルに戻り身軽になってポールでピスタチオマカロン2.6ユーロ買い、遺失物係へ。なかった。兄ちゃんが気の毒そうに言ってくれたのでもうそれでいいです
もう一度市街へ。間違えてグランパレスに行ってしまい、ついでだから駅を降りてみるかと出たところで物乞いにねだられるが無視。ちなみにリールではぐったりした子供を抱いた物乞いを二人見た。物乞いはミュンヘンもいたがだいたい老人、ベルギーで若者が増え、リールでは演出までするようになり、進化を感じる。
リパブリックで降りると実はラファイエットはこの目の前だった。このころには空腹募る。ジェラードしか食べてないもんな。
もう一度モノプリ。お土産に洗濯バサミを買う。なんでやねん。思いついてモノプリブランドのオイルサーディンも買う。0.94ユーロで結構大ぶりなので食べでがありそうだ。
次はカルフールエスパドリーユを試着するがサイズ感わからず。足が大きくなってるとは思うが、今の足でいうと少し緩めだったりワンサイズ落とすと足が入らなかったりでどれを買っていいのかわからない。
レジが大行列だったので何も買わずに帰る。後で考えると前日夜に見た関節人形を買うはずだったのだが、思い出せなかった。飲み物はよそで買おうかとバーガーキングに行くと行列は少しマシ。オーダーマシンみたいのがあって、これを使うと早いのだろうか。外国人的には自分のペースで買えるという利点もあるんだが。
もう一つのクイックに行くとこちらは閑散としていて行列なくスムーズにカフェ。1.45ユーロだったっけ。持ち帰りをなんと言うのか思い出せなかったが、ベルギーで見かけた「to go」を言ってみると通じた。
ホテルで夕食。多すぎたか。特にマカロンは買って時間が経ってしまったせいかクリームがでろでろになっていてイマイチ。5年前食べた時は結構イケると思ったものだが。
キッシュはチーズ味でまずまず。オイルサーディンはちょっと多すぎたがあの値段でこの味ならお得感がある。
そしてもう地下鉄に乗ることもないからチケットのデポジット0.2ユーロを取り戻しに行くが、再チャージしかできないぽい。方法はあるのかもしれないが、あきらめる。またリールに来ることがあれば再チャージするんだが、ないよなあ。
明日以降用の調べ物してたら1時。寝る。