怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ベルギー2日目

起きたらそこそこの時間。昨日疲れ切ったしなあ。
シャワー浴びたりして朝食は昨日結局食べなかったクロワッサン。知らずに買ったけどアーモンドクリームが入ってた。
まずフロントでゲントシティカードを聞いたら無いとのこと。観光客なら買う人も多いだろうに。
ふらふら町歩きしてる間にインフォメーションの開く時間となり、無事購入。たまたまだけどイベント会場に隠れていて探すのに難儀した。30ユーロ。親切なお姉さんでした。
そのシティカードで早速聖なる仔羊とベルフォート教会を見る。仔羊はなかなかの見もの。ベルフォートは必見というほどでもなくて少々残念だったが、どちらも入り口の兄ちゃん姉さんが親切で嬉しい。これが旅行の楽しさだよなあ。
ゲントはこのくらいとして、トラムで駅へ向かう。
今日は往復切符を買ったみた。切符そのものは1枚で、2枚分の金額が記載されている。ちなみにトラムはまだ検札に遭遇してないが、ベルギー鉄道は必ず検札に来るようだ。
ブルージュに到着。朝は寒いほどだったのに暑くなった。駅から徒歩で中心部に向かう。同じルートを歩く黒人の姉ちゃんがいい構図を見つけるので真似させてもらう。
中心部へ。水路の情景などなかなかいいのだが、観光ボートがうるさくて仕方ない。
下調べしておいたゴウモンカルペンへ。お昼のピークは過ぎてる時間だとは思うが、それにしても意外と客は多くないので不安になる。ランチメニューもあって迷ったが一応ムール貝を頼む。
しかしやはりと言うべきか、身が痩せて美味しくない。セロリや玉ねぎなどを刻んだところはさすがの工夫だけど、肝心の貝がイマイチでは。素直にランチにしておけばよかったかもしれないが、やはりベルギー=ムール貝というのもあるし、つい注文してしまった。5年前にパリで食べたののほうが美味かったから、やはり季節感は大事ってことだろう。それから昨日に続いて注文したベルビューが冷たすぎたのは残念。やはりブラッスリーと同じような温度管理は出来ないのだろう。
お昼も食べたところでふらふら町歩き。なかなかいい雰囲気で観光客も大勢だ。
メムリンク美術館へ。作品点数は多くないがそれで十分。中は簡易で重みはないのだが、そんなに期待してるわけでもないので十分。
胸の膨らみ始めた女の子が少し年上の男子と一緒に鑑賞していて、お兄ちゃんだとは思うがまさか彼氏じゃないよなと勝手にドキドキする。
中心部はだいたいまわったので少し遠出してみる。歩いてゆくとだんだん人は減り静かになり水路から観光ボートの喧騒は消え、水辺で遊んでる地元っ子が出てくる。
静かな住宅地を歩いてゆく。街路の美しさはないが、こうした雰囲気を味わうのも旅の楽しさだ。
河までたどり着くと風車が二基見える。今はもちろん実用ではないが、ベネルクスらしい風景でいい。河沿いはのんびり寝転がったりペタンクかなにかで遊ぶ女の子がいたり。城門まで歩いたところで中心方向へ戻る。途中中古レコード屋を発見。ここでも品揃えの中心はレコードで、CDはあまり多くない。記念がてらに何か買いたいものだが、レコードを持って帰るのはさすがに厳しい。
中心部に戻る。カルペルのおばちゃんが自転車で家に帰ろうとしてるのとすれ違い、笑顔で手を振ってくれた。うれしい。
突然の夕立に魚市場で雨宿り。年配の夫婦などがタンゴの練習をしているのを見るのもいいものだ。
もう6時過ぎなので日暮れを待つ。待つ。待っても待っても暗くならない。いや、少し暗くなるだけでいいんだけど、そんなに日暮れって遅かったっけ。
少し空腹になったが重いものを食べる腹具合でもないので、フリットでも食べたいなと思ったところで発見した店に入り、フリットのスモールをブラジルソース、フィッシュフィンガーを注文しビールはこの辺で一番メジャーらしいジュピターの缶ビールしかないのでそれを飲む。10.2ユーロ。
水路に小雨が降るのをぼんやり見ながら日暮れを待ち、どうやら閉店っぽいようなので8時半過ぎに店を出る。やっと暗くなってきたか。
9時半ごろからやっと陽が落ちていく。薄暗くなると水路も尖塔もひときわ美しくなってくる。なるほど、これがブルージュの美しさか。観光客はもう大半引き上げていて静かな古都を闇が染めてゆく。いいなあ。
ここでふと帰りの電車が気になって見てみると、もう最終の1本前に間に合うかどうかというところ。
驚いて慌てて駅へ向かう。時間を調べた時にはまさかこんな時間まではいないと思いつつ念のためにメモしたんだけど。もう雰囲気を楽しむ余裕はなく、駅へ急ぎ足で向かう。やはりブルージュ泊まりにすべきだったか。駅前でもいいのだから。そうしたら時間を気にせずゆっくり眺めることができたのに。ただ、ブルージュに来てたたくさんの観光客のなかでも、この景色を楽しめたのはごくわずかで、そういう意味ではまだマシなほうなのだろう。
発車4分前に乗り込む。やれやれ。駅の様子なども見ておきたかったがとてもそれどころではない。そして乗った列車が各停なのでゲントまで時間がかかる。
着いて急ぎ足で駅を出ると1番トラムが停車したのが見えてダッシュ。運転席横の窓をコンコンしたがあっち行けの素振り。ウィリアム王子似の若ハゲめ。まあホームを発車したあとで信号停車しただけだから無理もないんだけど、これが最終の可能性もあるからこっちも必死だ。走って追いかけたけど力尽きた。そして次の停留所で表示を見るとまさに最終だったようだ。ほかの路線やバスはあるかもしれないが、わからないのでトボトボ歩く。逆方面のは来るんだけどなあ。
適当なとこで右折。昨日から気になってた路上の公衆トイレを使用してみる。
この辺が飾り窓地区かなと思いつつあるくと、ビンゴ。今日も顔ぶれは同様で、これ商売になってるのかなあ。いやほんとに。
一回りしてホテル。早くも明日チェックアウトなのでいろいろ作業してたら1時。やれやれだ。