怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ベルギー1日目

目覚ましで早起き。それでもシャワー浴びて支度してたら結構時間が経つ。まあノロノロやってるからだけど。
ホテル周りをちょっと散策してトラムへ。来たトラムを1番じゃないからやり過ごしたけど、ルートは違えど結局駅には行くやつだったみたいで、その辺覚えてなかったなと反省
駅でパンでも買いたかったが、結局ワッフルとドーナツ。2.4ユーロ。まあまあかな。
チケットはカードで割と簡単に買えた。8.9ユーロ。ホームが一番奥の新しい線だったこともあって列車にはギリギリの乗車。ベルギーでも日本と同じく駆け込む人がおり、駅員さんが乗るの止めろとアナウンスしていた。
ブリュッセル行きは満席で、やはり8時半過ぎ到着となるとこうなるようだ。席ではないが腰かけられる場所に座ってドーナツなどを食べCNLでもらったジュースを飲む。
ブリュッセル中央駅に到着。駅は小さくはないが大きくもなく、首都の割には拍子抜けな感じ。まずグランパレへ。小雨で朝早くなのでひと気はない。まあ壮麗っちゃ壮麗だけど、思ったほどではないのは一部工事中でイラストで代用されているからだろうか。銀行があったので200ユーロ下ろす。問題なく動作した。
その後小便小僧を見に行く。角の小さな緑地にひっそり設置されていて、名物というほどの存在感はない。韓国人観光客がタクシーで乗り付けてたけど、わざわざタクシーで来るほどのものでもないなと思った。
歩き回ってると古本屋だの中古レコード屋だのを見つける。意外とあちこちにあるんだな。スーパーもあって、ここではカミソリはインフォメーションで売ってるらしい。なぜそんなことになってるのかわけがわからないが、値段がわからないんじゃ声をかけにくい。そうこうしてたら10時前になり、美術館に向かう。建物があれだろうというのはだいたいわかるが、入り口がどこなのかわからず延々歩く。あとでガイドブック見たら書いてあった
コンビ券を買おうとして古典とモダンを見たいと言ってみたら、モダンは2部屋しかないので古典だけのを売るよと言われ不安ながら単券に
美術館はまあまあ壮大。モダンでヤン・ファーブルやってたのと、古典はやはりクラナッハか。ファンアイクやブリューゲルもあって、それなりに見どころがあるし極端に大きすぎないのもよかった。
次に世紀末に行こうとしたらこのチケットじゃないよ別料金だよと言われる。あれと思ったが、そうか世紀末はモダンとは別か。最初に古典と世紀末と言えばよかったのだ。そうすればコンビチケットになったはず。やれやれ。
どうしようと思ったがコンビにチェンジしてもらえというので、そんなのできるのかと思いつつ行ってみたら、できた。よかった。結構融通利くというか、こういうことも多いんだろう。にしても、こういうヘマが地味に時間の無駄になってるんだけど。
そこから世紀末にトライ。これがなかなか広くて人がいない。作品が点在するのを見ていくのは結構大変。それでもいいものは時々出てくるし、まあよかったかな。やはりミュシャが最高だったかな。
ここで空腹になったので近くのブラッスリーへ。アジア人のウェイターにビジネスランチを注文。ビールのお勧めを聞いたらライトかダークかフルーティどれが好きかというのでそのフルーティから頼んだベルビューが最高。香りがいいのは温度管理もいいのだろう。
ランチ、前菜のイカのオリーブ炒めは上々。メインの牛肉薄コロッケもまず美味しい。まあビール含め20.3ユーロという値段からして当然だけど。ただ付け合わせのパスタがでろんでろんで、付け合わせとしてもちょっと。僕は一品だと思ってたこともあり、少々幻滅。まあ料理自慢というよりは飲む店なんだろうし、その割には料理もいけるってとこかな。僕としてはベルビューが美味かったというそれだけで十分です。最後にエスプレッソ飲んで終了。
ほろ酔いでカード使って、胸ポケットに入れたのはよくないとは思ってた。ただその時スマートだっただけで。すぐに収納するべきだった。
美術館に戻ってせっかくだからマグリットを見る。まあどうってことはない。特に名品ぞろいというわけでもなく、先日見たのと同じ画題もあるし、日本に来る巡回展さえ見ておけばマグリット好きでもぜひ見なきゃいけないというほどでもないような気がする。
あとは古典の名品を再見して終わり。
歩いてアート&マージュに向かう。途中にはギャラリーがいくつもあり、イベントなのかアフリカ美術が多い。中に入りたかったがどこもお休みで残念だった。
途中で見つけた個人経営のミニホームセンターみたいなところで剃刀を買う。2.3ユーロ。ドイツで買っとけばよかったかな。でもこっちのが上等そうだし、他の商品見ても値段設定は決して高くない。
アート&マージュへ。予想通り、ビルの0階と1階を使った大型ギャラリーくらいのスペース。映像作品もいくつかあるので休みがてら腰かけて見る。暑くなってきたのでシャツを脱いだが、そこでポケットの管理ができてなかった。酔いのせいだが、気が緩んでた。
シャツを持って1階に上がり、見てる途中変なおじさんが上がってきて僕を見るとモゴモゴとハロー、ジャパニーズ、云々とモゴモゴ言う。美術館に来るタイプに見えなかったがもしかして作家かなとも思ったが、気にせず鑑賞続行。
展示は面白いものもそうでないものも、といったところ。記念がてら過去展のポスター4ユーロと過去図録10ユーロを買う。
17時ごろ美術館を出て歩いて高級品地帯へ。見るだけ。イルビゾンテはない。 という高級店に迷い込んだがもちろん買うものはない。
歩いて事前に調べておいた雑貨屋ジグザグへ。18時過ぎていたのでもう閉まってた。
カンペールも18時半を過ぎてたので閉まってた。せめて19時までやってくれ。このあたりはまさに歩き損で、街歩きは後回しにしてショッピングを優先するべきだったんだろう。
観光は黒い塔だけ見て朝行ったスーパーへ。空腹感ないので夕食用にビールとチーズとクロワッサン買う。ついでにお土産にベルビューも。全部で8. ユーロ。それはいいが、レジに並んでると後ろのババアがカゴを蹴ってきてレジでまごまごしてる間に順番抜かしやがった。まあ見るからに孤独な底意地悪い老婆だったから納得だけど。
あとはうろうろして駅へ。結構疲れた。
さて帰りの切符を買わないとと思って財布を出したら、カードがない。思わず「はあ?」と声が出た。カードがない。ブラッスリーではあった。その時胸ポケットに入れて、その後どうなったか。考えてみるに美術館でシャツを脱いだ時に落としたとしか考えられない。そういえば胸ポケットから落ちかかっていたレシートかなんかをまとめた時にはもうカードはなかった記憶がある。そうはいってももう閉館から1時間以上たってるからいまさら行っても誰もいないだろう。落ちてるならまだいいが、誰かに拾われてる可能性が高い。シャツを脱いだのは0階の窓際だし、そういえばあのおじさん、もしかしてカードが落ちてるのを外から見て入ってきて、ついでに見学してたら今拾ったカードの持ち主本人がいたのでモゴモゴしてたのかと想像。拾うために金を払って入ってきたのだとしたら悪用の危険性が高いことになる。すぐ止めなきゃ。
駅員さんに公衆電話を聞いたらないね、思い浮かばないねというので、仕方なく携帯で。国際ローミングは高いと聞くが仕方ない。しかしこれが繋がらない。なんでやねん。電話番号をキッチリ登録してたのは流石自分って感じだけど。携帯からが無理として、他に電話できる方法というとやはりホテル。ホテルからなら確実なので、一旦戻ることに。気が気でないが、確か数時間ならその間は保障されるはずだったと思うし、ピンコードが解析されない限りは悪用されるとも限らないし。
幸いバッグに予備のカードを入れてたのはラッキーだった。これがなかったらホテルにすら戻れない。
イライラしつつホテル。しかし部屋の電話が全然つながらない。仕方なくフロントに電話したら、ロックされてるから使えないと。なんでだよ電話したいんだけどと言うと、いろいろ説明してくれるのだがよくわからない。なんにしてもとにかく一旦フロントにこないといけないらしく、仕方なくフロントへ。
まずバーに行って飲み物を注文し、という説明が理解不能だったのだが、どうもこれは電話を借りろという意味だったらしい。知らんがな。なんでそんな変則的な方法を説明するのかわからないし、普通に電話したいんだけど。で、もう一つは、クレジットカードを持ってるかと。持ってないと部屋の電話のロックが解除できないというのがまた意味不明で、しかもなんか150ユーロとか言ってる。なんで150ユーロ。
聞き違いかと思って書いてもらったら150ユーロ。びっくりしたら、いやギャランティだからとさっきから同じことを言うんだけど、要はデポジットの意味で言ってたらしい。確かにそういう意味もあるんだけど、わからないんだから別の言い方をするとかさあ。シンプルに言うとかさあ。もうちょっと工夫してくれよほんとに。バーで借りるとかいちいち言わなくていいよ。
まあともかくギャランティを承認して部屋に戻り、電話したが繋がらない。なんでやねん。
よしこうなったらコレクトコールだそれならつながるだろと思い、再びフロントに電話しコレクトコールの番号をきいたが、0081をとか言い出す。いやそうじゃなくて。どうも様子がおかしいのでコレクトコールって知ってるか、こういうのだよとたどたどしく説明。ようやく理解したようで、やっとオペレーターの番号を聞き出せた。やった。
そこでほっと落ち着いてみると、外線の0を忘れてたんじゃないかと気づいて、やってみると、できた。
落ち着いた日本語の担当者に感謝感激。口調とかも指導されてるんだろうな。ほんと一瞬で落ち着いた。結果不正使用はなく、ほっと一息。
やっと夕食のビールとチーズ。ビールはすでにぬるくなってたしチーズも思ってた以上にキツかったけど、ほっとしたからいいや。
さて落ち着いたところで外へ。ゲントは落ち着いていて安心できそうな街だ。昨日の夜、駅周りはひっそりしていた気がしたが、ホテルを出てみると遅くまでやってる飲食店がいくつかあって若者が飲み騒いでいる。さすが大学の街。と思ったら店の戸口に腰かけてモグモグ食べてる若い女がいて、こういうのは剣呑なんだよなあ。地図を片手にうろうろ。歩いてる人は多くないしからある程度自分の位置を把握しておかないとまずい。静まった街を車とトラムが通る。かなり歩いてから運河を渡る。運河の近くはさすがにグループで集まってたりする姿も見えるが、基本的にはあまり出歩いてる人はいない。といってもそうあぶなそうな雰囲気もない。しかし運河を渡ると少し空気が変わる。ダンポートの駅前は再開発をしているのかグーグルマップで見た写真とは様変わりしているのだが、それにしても空気が悪い。予約しようとしたホテルがすごく目立つ場所になってしまってたり。飲食店だとかはいくつかあるが、うーん。これは戻るべきだなと思い引き返したところで道端に物体を発見。ハンドバッグだ。しかもひっくり返されて空の。これはまずいな。急ぎ足でホテル方面へ急ぐ。
帰り、三人組の男が急ぎ足で南に向かってるのが見えた。まずいかな、これ。と思ったらその一人がこっちに。ヤバい。と思ったら、英語で「レッドライトディストリクトはどこ」だと。なんだ、アメリカ人か。夜の街に繰り出す酔っぱらいか。ほっとした。簡単に教えてあげて、手をバシッとした。陽気だなあ。若いなあ。あいつらならレッドライトディストリクトで楽しく騒げそうだ。
ホテルに戻り疲れ切って寝る。