怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

キュンチョメ「もう一度太陽の下でうまれたい」展

妻の調子が悪いようで、僕も昨日動き過ぎてしんどいから外出の予定を変更。天才ハイスクールは明後日に行くことにした。もともと結構過密スケジュールかなと思っていたからこれでよかった。
お昼はガパオ。
午後から表参道へ。お洒落な通りを抜けて岡本太郎記念館へ。小さな建物に無理やりカフェを併設している。青山価格なので僕には縁のないものだが、土産物と同じくこれが経営を成り立たせているのだろう。
来歴は知らないがおそらく岡本太郎の自宅かアトリエを利用したものなのだろう。こじんまりしており見て回るのに30分もかからないが、今回はキュンチョメ「もう一度太陽の下でうまれたい」があるからもちろんその倍は優にかかる。
岡本太郎にちなんだ新作3点は、その制約を全く感じない。生と死をテーマにすることが多いキュンチョメだが、生命力あふれる岡本太郎の暗い側面を巧くとらえてむしろ格好のテーマを得たように生き生きしている。
「日陰の太陽」は発想は単純だし映像も凝ったものではない。しかし、それにもかかわらず、なぜか45年の時を経て太陽の塔が動き出すような、そんな強烈なパワーがある。
「行方不明の太陽」は盲いた瞳に映る太陽をとりあげた作品。太陽は空にあるのではなくまさにそこにあるのだとプッシュしてくるどぎつさがキュンチョメらしい。
そして「日の壁」は「投石せよ」を再構築した作品で、悔しいことにこちらのほうがいい。権威によって壊され失われた日の壁を作り直して今度は自ら壊し、そうすることによって権威に対峙する武器を得る。彩色コンクリート片であることを超えた意味がひとつひとつに宿る。もちろん僕も持ち帰った。片手では投げられなさそうなものを。
岡本太郎作品もざっと見て終了。絵画作品は一つ一つ見るよりも空間として感じたほうがいいし、彫刻も丁寧に見るのは向いてない。岡本太郎はそのように見るべきだと思う。
場所柄観光客的な来館者も多いので残念に思うこともあるけれども、まあそれは仕方のないこと。そんな人の1%でも、何かを感じてくれたら。
歩いて神宮球場へ。コンビニでビールを買おうとしたら長蛇の列だったが、慣れているのか簡単に捌いていくから大したもの。
DeNA戦は逆転また逆転で面白いんだが、長い。9回終了時で夜10時。義務は果たしたということで帰宅。終わったのが11時20分だから長すぎるでしょ。ただ今日はあまり寒く無くて、借りてたベンチコートと重ね着したヒートテックで無理なくしのげたのはよかった。