怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ガブリエル・オロスコ展→インキャパシタンツとMOST

朝から風呂に入り、散髪へ。休日とはいえ朝一なら空いてるだろうと誰もが思うのか、混んでいた。1本早く行っていれば待ち時間はなかったし、1本遅かったら長々と待っていただろう。
すっきりして帰りに頼まれものを買って帰宅。
お昼はそばめし。そばはもっと細かく切らないといけないようだが、意外とうまく作ってくれた。
清澄白河へ。ギャラリーはもう2軒くらいしか残っていない丸八倉庫ビルはパスしてTAPギャラリー、そして東京都現代美術館へ。
ガブリエル・オロスコ展に入ってみるとちょうどキュレーターによるギャラリートークとかぶってしまっていた。ギャラリートークも悪くはないが、自分のペースで見れないし作品も飛ばしながら見ていくから結局もう一度見るしかないし、うるさいし、僕は好きじゃない。しかもこのオロスコは解説不要で体感できるところに特徴があるので、まさに無用としか言いようがない。聞くとはなしに聞こえてくる内容もまったく取るに足らず、物の配置を作家がやったか自然なものだったかくらいしか得るものがない。キュレーターもそんなことは百も承知で、来館者サービスとして求められるからやっているのだろうが、実に難儀な話だ。
まあそんなわけで3階を丸々使った展示もさくっと見終わる。悪くはないし美術にちょっとだけ関心がある人が恋人と来るには最適だろう。つまり僕向きではない。
続いてコレクション展へ。美術館の役割という切り口から見せる展示だが、キャンバスの裏側を見せたり補修の内実を語ったり、キャンバスを張る作業を見せたりと展示以外の部分が面白い。
作品としてはナム・ジュン・パイク「TV時計」大竹伸朗「ゴミ男」横尾忠則「暗夜光路 赤い闇から」がよかった。サム・フランシスの大作三点組は展示室内で見るより隣室から覗き見るほうが良さが際立った。残念なのは山川冬樹「The Voice-over」が時間切れで見れなかったこと。35分の映像作品を展示の一番最後に持ってこられると非常に困るし、最終回が終わったことに気づかずにスクリーンの前でぼーっとする羽目になったのもちょっと。ただ暗闇の中で蛍の光が流れていると、なんだかその体験が作品のように思えてきたので結果的には満足かも。
というわけで巡回に来た係員に追い出されて六本木へ。バーガーキングで夕食。
そろそろと思ってSuperDeluxeに向かうと入場待ちの列が。寒いのに嫌だなあ、と思いつつのろのろと中へ。入場が遅かったので開演も30分以上押した。この広さでSOLDOUTの公演をメール予約で対応するのは無理でしょ。リストの膨大さを見たら眩暈がする。
最初がincapacitants。気持ちのよいノイズシャワー。最後エフェクターを乗せた板を叩きつけて終わらせたのがカッコ良かったなあ。
続いてMOST。パンク仕様の山本さんがカッコいいし、Phewさんもキリッとして美しい。パティ・スミスの再来か。音はドラムはじめとにかく太くて安定してこれぞパンクの王道という音をぶつけてくる。歌詞はちょっと聞きたくないレベルでどうかと思うのだが、それでも音にこれだけ凄みがあれば文句ない。
ダブルアンコールは小堺氏ボーカル。このサプライズもまた気に入った。
終演は遅くなったし、それまでの行動もあって相当疲れたけど、いいライブだった。