怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

あいちトリエンナーレ

出発の日寝過ごしそうになったのではないかという思いから、眠りが浅くなってしまいうつらうつら。全然眠れた気がしない。目覚ましが鳴ってとび起きた。
ばたばたと荷づくりしたら少し余裕がありそうだったので、予定変更して荷物を部屋に置いたままシャワーへ。シャワー室は足元のタオルが踏みたくない感じではあるけど、それ以外は許容範囲かな。昔、近所にあったコインシャワーも出来てすぐはよかったけど数年したら行きたくなくなったのを思い出した。
部屋に戻って荷物を持って出発。始発あたりでも普通にチェックアウトできるのはありがたい。
6時前に玉出に寄ったら、弁当などはもうなくなっていたので少し悩んだ末に寿司を買った。しかしみんな早いな。
JRで難波へ。問題なく近鉄に乗り換えて出発。寿司を平らげて寝ようと思ったが、眠れない。満腹なんだけど、朝動いた後はしばらく眠れないんだよなあ。悶々とした末に名古屋に到着。今日はあいちトリエンナーレです。
コインロッカーに荷物を預けるつもりが見当たらないままに地下鉄へ。いろいろわからないまままごまごしているとあっという間に時間がたち、名古屋市美術館に着いたのは9時半過ぎになってしまった。
予約作品には9時半の回最終枠に滑り込めたので胸をなでおろしたが、これが全然つまらないし係員に忘れ去られていたのでちょっと腹も立ちました。まあボランティアだし不手際もあるとは思うけどさ。
その後は中で作品鑑賞。最初のアルフレッド・ジャーの作品が印象に残ったほかはさほどでもなく、なんだこんなもんか、というのが正直な感想。これなら丸一日で十分回れるなと思いつつ、地下の常設展もついでに鑑賞。ここになんとアンゼルム・キーファー「シベリアの王女」があった。なんとも圧倒的な魅力のある大作で、これだけで来る価値のあるほどのもの。しばらく前から動けなかった。
11時前になったのでケンジ・タキ・ギャラリーへ移動し塩田千春「地と血」展を再見。欲しいですけどねえ。高知の図録はまだとのことで、残念でした。
急いで愛知芸術文化センターに移動し予約作品の確保。平日ということもあるのか、最終枠なんてまだまだ埋まってなかったので、昼食を先でもよかったかもしれない。
その昼食は鰻のイチビキ。前回見かけた時には列などなかったのに、着いてみると行列。鰻で行列は痛いなと思いながらも並んでいると、ゆっくりゆっくり進んでいく。結局注文してうな丼並が出てきたのは1時間余り経過してからでした。ケンジタキの後に来ていればロスは少なかったかもしれないけど、まあ今更仕方ない。ただうな丼はおいしかった。事前情報ではボリュームがあるとのことだったので味は期待してなかったけど、パリッと焼いた肉厚のウナギにしつこいタレがからんでなかなかのものでした。2000円でこれなら十分でしょう。1時前には売り切れになってました。ただちょっと胃もたれするな。僕の年齢では並で十分です。
お店は古い趣のあるものだったのだけど、席が入口の近くでそうした雰囲気を存分には味わえなかったのは残念でした。あと、ホールは明らかに手が足りてない感じ。
それと、これはお店の責任ではないんだけど、僕の後の家族四人連れの子供が走り回ったりしているにもかかわらず親がろくに注意しないし、母親がいない間に男の子が泣き出しても父親は「泣かないっ」と機械のように繰り返してお尻を叩くだけ。泣きやむわけないやん。ていうか泣き続けるに決まってるやん。さすがに母親が戻ってきたら泣きやましてたけど、ひどい親だな。鰻なんかより先にやることがあるだろ。
腹いっぱいでトリエンナーレ納屋橋会場へ。こちらは名古屋市美術館と違ってめちゃくちゃ充実してて、ボウリング場の機械室だった所かなにかを使った名和晃平作品とか、アンジェリカ・メシティ「シティズンズ・バンド」など盛りだくさんでした。だんだん祭典らしくなってきた。
そして中央広小路ビル。こっちは國府理作品があったんだけど、まあ無理して見なくてもよかったかな、という感じ。ちょっと前に西宮で見たし。これのためにずっと歩いたので、体力と時間が削られてしまったし。なんかこうして時間のことばかり考えながら作品鑑賞って、嫌だなと思った。
再び愛知芸術文化センター。こちらは2フロアをフルに使っての展示だけど、映像作品が多くて時間がかかる。本来ならじっくりずっと眺めるべきなのに、ある程度見たら次、って、悲しすぎる。やっぱり一日で回るのは無理だったか。金曜出発なら、金曜土曜でもっとゆっくり見られたのではと思ったけど、まあ来れただけでもよしとするしかない。
いい作品はいくつもあるけど、体力的にも限界だし、ほんと厳しかったです。最後に「40声のモテット」があって、これも本当は何回も聞きたかったのに。
あと、予約作品は蝋の家の方はまあまあだけど、無理ならそれでもいいかという感じでしたね、結局。もう一つは見れなくても問題ない感じ。
時間ぎりぎりまで見て、それでもいくつかはチラ見という惨状。やれやれ。
そこから長者町会場へ移動し、急ぎ足で各展示をぐるぐる周る。ただ、こっちは荷物を背負わざるをえないのもあるし作品もそれほどいいものはなくて、結果的にはパスしてもよかったかも。しかし疲れた。
最後に芸術文化センターに戻って、この時間でも鑑賞できるオノヨーコ作品を見て、おしまい。いや疲れた。ほんと体力勝負だよこれ。
で、さて角屋に行くかというところで女子高生が自転車を倒して困っていたのでお手伝い。疲れきってると余計なことをしたがってしまうな。
角屋に行く途中、中古CD屋のグレイテスト・ヒッツを発見。以前にも一度入ったことがあり、店構えはそのころと変わらないようだ。客というか暇人が店主と昨今のレコード不況についてずっと話していたけど、客がいる前で辛気臭い話はやめてくれないか。店主は相手せざるを得ないんだろうから、話す方が気を使おうよっていう。Jonsi「go」Mats Gustafsson×YOSHIMI「WORDS ON THE FLOOR」各735円を買いました。お店、がんばってください。
そして角屋へ。全く変わらない店構え。大荷物で押し掛けてごめんなさいです。初めて手羽先食べたけど、まあうまいけど、僕は砂肝とかでもいいかな。ほかに肝と心臓各2本とビール。1550円でした。タレばっかりになったのは失敗だったかも。やっぱり砂肝だな。
酔いながらブックオフを2店訪問したけど収穫なし。名古屋はあかんのかな。
急いで名古屋駅に戻り、適当にお土産を買ってVIPラウンジへ。身づくろいなどをすませて乗車。ビールのせいか寝付きもよく、ビールを飲んでいる割には眠りは浅くなかった。まあ前日あんまり寝てないからね。当然か。