怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

豊橋に定刻前に到着したのでしめしめ、これで少し余裕ができるぞと安心。もし1本早いのに間に合えばネットカフェでのんびりできる時間がそこそこ増えるからありがたい。
ところが東岡崎には定刻から10分ほど遅れて到着。なんなんだよ。多少は調整するとしても、せめて5分前くらいを目安にするとかだな。なんなんだよ。おかげで豊田市到着は30分ほど遅くなった。 まあ定刻でも同じだったんだけど、5分早く着くことができたのに予定外のPA休憩とか意味わからんよ。停車はするにしても客を外に出さなければなんとでもなるのに。
名鉄はガラガラでもなんでもなく普通に混んでて、サラリーマンや高校生に混じって豊田市まで。調べておいた亜熱帯というネットカフェにたどり着き、「休業」の二文字に一瞬びっくりするがもう少し先のようだ。脅かすなよ。
ネットカフェは正直感じの悪いとこだったが、ほかに選択肢はないし横になれるなら文句はない。ただ、毛布はないし床はリノリウムで足音がうるさいし高架下で電車の音がガタゴト。寝かせる気はなさそうだ。すこしはうとうとできたけど、さほど眠れず。130円の朝食セット(トーストとサラダと目玉焼き)は値段からしてこんなもんかな。時間に追われるように店を出たけど、もし次回こんなことがあるとしたら、競合店が出来ていることを望みたい。それか改装の成果が出るかだな。
豊田市美術館まで急ぎ足。入り口のところで対処を間違えてしまったけど、まあここまで来たからには焦ることはない。奈良美智「for better or worse」展は目の前だ。
最初の展示室は左に奈良美智が少年時代に影響を受けた本やレコードや雑貨の類に混じって作品やグッズが置かれている。これが実に見事な調和を見せている。奈良美智がまさにこれらのものから生まれ、そして今もそれらと共にあることが明瞭に示されている。そしてそれこそが奈良美智が愛される理由なのだ。作品をでかでかと展示しているわけではないこのスペースこそが、実は奈良美智の核であり、この部屋をこそ見るべきなのだ。それを、この展示室に足を踏み入れた一瞬で誰もが実感したはずだ。上空には奈良美智の好きな音楽が流れ、右の壁にはレコードジャケットが並んでいる。たまらない、素晴らしい空間だ。僕はこの部屋に3度ほど入ったが、何度入っても何時間いても飽きるということのない部屋だったと思う。
それ以降の部屋はおおむね大作が多いのだが、実は奈良美智の作品のいいところは、3番目の小型作品が集まる展示室に凝縮されていたと思う。ホワイトキューブではなく奈良さんが手がけた壁、自筆のキャプション、上下する目線、こうしたものが示す奈良さんの世界こそが愛されるものだと思う。
あと2つ挙げるとすれば、2階の小さな小屋。整理券を貰って2分ほど入れるこの空間に音楽が満ちているのがまたいい。ほんとはここで暮らしたいくらいだ。そして3階のFountain of Life。青と白が自然光に照らされ、流れる涙が全てを浄める空間は静謐で観客の存在を忘れる。
レストランで昼食も考えてたけど、もちろん行列で無理。ぐるぐる展示室を回り庭に出て売店に寄り展示室に入りを繰り返し、ギリギリの時間に。名残惜しいが仕方ない。物販は図録とバッチとポスターを購入。バッチ。俺も焼きが回ったぜ、みたいな。
途中で物産店みたいなとこに寄ってから名鉄南山大学人類学博物館へ。思ってたより、石器や土器が多く、民博的な所蔵品は一部だったが、。ボリュームはそれなりにあるし、
いろいろ触れて楽しかった。縄文式土器を両手で持ち上げる日が来るとは思わなかった。1時間近く満喫。学生と教授の会話が漏れ聞えたりするのも大学らしさがあってよかった。かな縄文式土器を両手で持ち上げる日が来るとは思わなかった。無料なうえにクリアファイルとポストカードが貰えるのも高評価。1時間近く居たので有料僕は大学の学食とかに行くのが大好きなんだけど、あまり時間もないので名古屋市の中心部、ケンジタキギャラリーへ。
塩田千春個展は予想通りのもので、1階の平面作品も2階の造形もいい。ただ、新鮮さがないのは仕方ない。これだけ観続けたらそりゃそうだ。値段見ると大先生だし。いやはや。
というわけで、名古屋の予定は終了。
行きつけの角屋はが休みの可能性が高いので、新規開拓でとんちゃんやふじというお店へ。混んでるときいていたが、休み明けだからかすぐに入れた。一人でも大丈夫だった。とんちゃん、軟骨、カルビをとビールでささやかな慰労会。火力の調節をしなかったので猛烈な勢いで焼けて煙もモクモクだったが、そういうのも乙かなあ。こっちも悪くない。さくっと食べて飲んでお勘定。角屋もなんか若者に埋められて、以前の隠れ家らしさが薄れてるし、今後はこちらをメインにしてもいいかも。
その後は近くの中古屋をいくつか回り、しゅう最後にゴーゴーフジヤマで台湾まぜそば。しかしとんちゃんやでそこそこ満腹感あったために、無理やり詰め込んだようになってしまった。やめときゃよかった。
地下鉄で名古屋駅に行き、近鉄で帰宅。
お疲れさまさまでした。