怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

帰省への旅2

短冊がちょっとだけ見える

目覚めて雑誌を数冊読む。ふだん読まない、読めないものを見られるのはいいね。
朝になって気付いたのは、枕が無料で使えたこと、どうやらスリッパもあったらしいこと、ブースに一応ドアがあるらしかったこと、ブースに毛布をかければ目隠しになること、ソフトクリームは朝は食べられないらしいこと、動画のダウンロードができるらしいこと。スキャナーも借りられるらしい。今日はぐっすり寝て英気を養うのが目的だから余計なことはできないが、そのためだけに来るのも面白そうだ。失敗したのはシャワーの申し込みが遅くなったこと。起きてすぐ行くべきだった。6時過ぎに申し込んで7時45分だもんな。シャワー室も清潔で、ほんと全く問題なくて驚きだった。もう少し不潔なものだと思ってた。2400円でこれならカプセルよりいいかも。カプセルは風呂好きにはいいんだろうけどね。ただ、僕は9時過ぎだからよかったけど、遅く来た人は狭い椅子や飲食ブースで寝てる人もいたようで、そこの運もあったんだろう。
8時すぎに気持ち良く出て、旧広島市民球場を一周してから南へ向かう。もう30年以上も経つんだな。原爆ドームは思ったよりちょっと小さい。ドームそのものもだが、下に落ちて(置かれて?)いる瓦礫が印象に残る。暑い。慰霊碑は、水と石などの素材効果がすばらしいと思った。もうすぐ記念日なのでそういう雰囲気が濃厚だ。追悼的なことはしていないけど、心の中で悼む気持ちは持っていたからいいでしょう。平和大橋から東へ。朝はネットカフェでジュースをたくさん飲んだだけなので空腹になり、ちょうどおにぎりの仁多屋という店があったのだが開店は10時からだって。仕方なくファミマでおにぎりを買い、休憩がてら食べる。広島市現代美術館まで一直線の道で、頭上にはサインフラッグがあがっている。と思ったら近づくあたりでなくなってしまった。しかし一直線なのにバス路線がないとはね。
丘を上がり美術館到着。開館に少し遅れてしまった。そんなわけでオノ・ヨーコ展希望の路。特別展の部屋はそんなに多くはなく、作品はかなりゆっくり見ても1時間程度。一番印象に残ったのは「箱」の横に手書きで書かれていたテキスト(ここには書かない。あれは手書きだからよいのだ)、壁に直接墨で書かれた言葉、最後に屋外に展示されている4つのテキスト。こうしてみると、わかりきったことかもしれないがオノ・ヨーコはメッセージの人なのだと改めて思う。展示も抽象的にイマジネーションを刺激するというよりは直接訴えかけてくるようなところがあり、現在アートとしては異端の巨匠という感じがする。満足できる展示でした。いくつかあれっと思ったのは、「再建」で並んでるオブジェが2011年的ではなく少々時代錯誤感がすること。実際に現地にはこれがあたのかもしれないが、原爆というには新しく2011というには古びた品々のチョイスには疑問。真中に置かれているのが便器というのも疑問。あと、本町通りのライブカメラも、すごくいいんだけど一番上にマックのメニューバーがずっと出ているのはどうにもならなかったのか。そういえばあのカメラに映りに行きたかった。広島の人なら行けるよね。行って、ああこれだってカメラの前に立って、でも観覧者側の反応はわからないそのもどかしい雰囲気もいいかもしれない。
続いて常設。入ってすぐの荒木経維「広島二花」が圧倒的。鎮魂というより淫猥さが濃厚で。地下は特別展示の岡本太郎とか。やはり彫刻作品が素晴らしいが、黒い太陽や明日への神話の原画も見れた。常設も相当見ごたえあります。
ショップで奈良美智のTシャツがあり一目ぼれしたがサイズがなくがっくり。図録はインスタレーション主体の場合よくあることだが本展の作品が載ってないので、内容で勝る(のに半額)のyes展図録を買いました。過去図録も一応見て回ったけど、今日見てない作家のはあまり買う気にならないな。なんとなく。
最後に短冊に願い事を書いて終了。世界平和を書いてる人、原発廃止を書いてる人、東方神起がまた5人で歌えますようにと書いている人、いろいろでした。どうやら今日夜オノ・ヨーコさんが講演とパフォーマンスをするらしい。残念だ。
丘を下り、徒歩でグルーヴィン。邦楽店で曽我部恵一「Live Love」1280円、細野晴臣ソングブック2180円。金券を200円もらった。期限は無いようなので今度使おう。店が続いているかどうかわからないが。新幹線側の名店街ばくだん屋でつけ麺6倍とビール。まあおいしいですけど、唐辛子をたくさん入れてるだけっていえばそれまでかな。一度食べれば十分。
にしき堂でやき餅咲ちゃんを購入。生もみじもおいしそうだったが、誰も買ってないこちらで。また南側に戻ってさらば広島。
少し寝て、のんびり海沿いを走り、新下関へ。下関の妻実家でサザエの壺焼きとサザエご飯、卵焼きなど。贅を尽くしたというものではないが、おいしくってたくさん食べる。普通のごはんがおいしい。ごちそうさまして北九州へ。
疲れているので早々に就寝。