怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ハイレッド・センター

妻がテニスに行っているあいだに渋谷へ。目的がひとつしかないので、節約のため歩いていく。道中は幹線道路がほとんどなのだが、冬で晴れているせいかそれなりに見るところもある。道路がわかりやすいと顔を上げて歩けるので、景色が見やすいという利点もあるし。
松濤美術館は住宅街の中にある。少し古びているが落ち着いた建物で、日本画などの展覧会が似合いそうなのだが、今日は「ハイレッド・センター 直接行動の軌跡」展。展示室にぎっしりと作品・資料が詰め込まれて眩暈がしそうな密度になっており、これがほんとに300円なのかと思うほど。ハイレッド・センターの三人の作品はもちろん知っていたが、こうしたパフォーマンスについてはほとんど知らなかったので新鮮に思う。というか、水内さんたちがやっていた環状線のあれはハイレッド・センターの山手線事件をヒントにしてたんだなと初めて気が付いた。
個々の作品も数多く、特に10個にも及ぶコンパクト・オブジェは美しく、なかに見慣れた国立国際美術館の所蔵品や写真で見た憶えのある澁澤龍彦旧蔵品も。旧蔵って、今は誰が持ってるんでしょうね。ほかにも宇宙の缶詰など今でも釘付けになる作品が多くあり、かなり力の入った展覧会だった。
写真越しに見える手探りでなにか面白いことをやっていこうとする意志は、時代のせいかタバコの煙の中の光景のように見える。笑うメンバーは熱気にあふれているがシニカルで冷静でもあるようだ。若き日のオノヨーコも垣間見えて興味深く、また高松次郎がしゅっとした男前だったり。
思った以上に充実していたので空腹で帰宅。
ちょうど妻と入れ替わりで、改札で笑顔だけ。こういう時はほんといい顔をしてくれるなあ。
皿うどんを温めて食し、改めて桜上水ブックオフへ。出足が遅かったか、めぼしいものはあまりなかったがnine inch nails「Year Zero」とThe All-American RejectsThe All-American Rejects」各125円。前回見逃してたっけ。在庫はもうほとんど出し尽くしてるらしく、棚の上のほうは空になっていた。
夕食は待望の卵かけごはん。と鮭の西京漬けなど。おいしかった。やっぱり和食がいい。