怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝早めに起きてアメックスに電話して確認したらやっぱり飛んでないらしい。応対した男がいかにもやる気なくてがっかりする。そりゃあ業務範囲からちょこっとはみ出るかもしんないが、こっちは20年高い年会費を払ってんだよ。
オペラのエールフランスに行ってみたら確かに月曜朝まで閉鎖っていうのと、外国人はアンバリッドに行けと書いてある。アンバリッドのどこだよ、と思うが行ってみるしかない。帰国が延びたのにはショックもあるが、「もっといろいろ行ける」といううれしさもある。
ホテルでとりあえず1泊延泊の申し込みをして、問題なく了承。クソみたいな部屋だけれど、この状況でほかのホテルを探す手間は避けたい。これでチェックアウトは不要ってことで、アンバリッドの開く9時半まではのんびりタイムだ。
9時半にアンバリッドに着いて、よくわからないながらもバス発着所かと見当をつけて行ってみたら正解だった。しかも長蛇の列。ホテルでごろごろせずに早めに来れば良かった。前に並んでた人がイタリアのジェノアから来た老夫婦で、息子さんが東京にいるという。英語も僕より上手なので、できる範囲でお話をした。ジェノアなら地上ルートで帰れそうだし、まあ心配することもないんじゃないかと思ったが、どうもそうでもないようだ。確かに混んでるだろうし。
2時間半の行列の末、金曜への振替を提案されて了解。本当は火曜でもできるが、それは飛ぶかどうかわからない、可能性が高くないので金曜くらいの方がいい、と言われた。分散させるためのトークかもしれないけれど、今日を含めて5日を使えるのはうれしいから、それでいいやと思った。あとから考えると土曜でもよかったかもしれないが、さすがに疲れとかいろいろあるし。僕が帰る時にはまだイタリア人は交渉中で、お別れにサヨナラと言ってくれた。イタリア語でさよならと言えない僕がダメすぎる。ところで外人はなぜ両手をあわせてサヨナラと言うのだろう。
ホテルに戻る前にホテルショパンに寄って宿泊可能か聞いてみたら、明日から2泊は空いているという。結構キャンセルが出ているのだろう。ホテルで聞くとさらに4泊可能というので、考えた末に2泊をショパン、そのあと戻ってくることにした。理由はリヨン行きにした。
ともかく昼食、ってことで、レオン・ド・ブリュッセルムール貝。おいしいが、バルセロナのセッタ・ポルテスで食べたものよりはだいぶ落ちる。接客もぞんざい。観光客の多い店ってだいたいぞんざいだよな。
ダッペール美術館で鑑賞。まあまあ良いが、ケ・ブランリーには負けるのはしょうがないか。人が少ないのはよい。凱旋門から延びる大通り沿いの公園がのんびりしてて気持ち良さそう。シャンゼリゼ大通りを少しあるく。観光客が山盛り。
今日は日曜なので買い物は難しく、美術館しか行くところがない。
夕方、明日以降の日程情報のため日本語ネットカフェに行く。30分4.5ユーロ、1時間5.5ユーロという高飛車料金。途中ふと思いついて会社への連絡はメールですませ、情報は特に何もなく、気づいたら30分近かったので早々に出た。ちなみに日本人のおっさんでおどけてしきりにかまってもらおうとする奴がいた。僕の一番嫌いなタイプ。パリともなると、こういうのが住み着いてるんだろうね。
夜、ケバブ屋でとり肉サンドを買って戻ったら例の日本人カップルがいて少し話す。そのほかにも日本人の集団が輪になって深刻な顔をしている。帰国が延びたので一日も早く帰るには、なんて話をしているらしい。なぜそんなに早く帰りたいのか。延びたら延びたでうれしいじゃないか。メトロのチャージもしたと言うと、すごいポジティブ思考ですねと生まれて初めて言われた。いろいろ事情はあるんだろうが、帰れないものは帰れないんだから、楽しめばいいのに。柄にもなく気を使って持ち上げて、年配の人格者みたいな話をしてしまった。余裕あるなあ、俺。