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早めに南森町に行って駒鳥文庫に寄ろうと思っていたのだが、そんな日に限って。というわけで着いた時には営業が終わっていた。映画専門の古本屋だから僕が一度も行かなかったのは当然だったかもしれないけど、せめて一度くらいは行きたかった。今日がラストチャンスだったのは今日知ったからいまさらどうにもならない。
LONG WALK COFFEEへ。林拓と黒岩あすかのツーマン。大通りに面したオシャレで今風の喫茶店はイメージと少し違ってて戸惑った。レコードはいい音で鳴っているがライブは生音のようで、この広さに黒岩さんの声量は大丈夫なのかなと思いつつコーヒーを飲む。
外はそこそこの雨、大きなガラスの向こうに見える夜の大通り。いい雰囲気だ。ただ、そうなると車が水をはねる音がかなり聞こえる。ときに黒岩さんの声をかき消すように。もちろん赤信号のときにはかすかな雨音がいい効果を出しているのだが、騒音の時間のほうが長い。せっかくのロングセットだが、やはりここはPAか、でなければ遮音用のカーテンが欲しかった。
林拓さんのほうは声もギターの音も黒岩さんより大きいのでまだマシだったかな。
終わって黒岩さんの過去音源を買ったとき、励ましたいがために少し自分の気持ちを偽ってしまったけど、そこで真っ正直な黒岩さんにたじろいだ。上っ面な言葉はこの人に向けてはいけない。もっと真剣に対峙し、音に向き合わなければいけない。叱咤されたような気がした。