怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

体調は若干回復したような気がする。昨日買ったクロワッサンとチョコクロワッサンとティファールを使ってのインスタントコーヒーで朝食。意外とおいしい。
荷づくりも済ませて7時半にチェックアウト、荷物を持ってフランス行きのホームに向かおうとするが、出国審査も税関もだれもいない。それどころか乗客もほぼいない。あれ、と思いうろうろしているところに背の高い黒人の清掃員が来たので聞いてみるとこっちで合ってるらしい。それならと思ったところに一度行ってしまった黒人が、「お前の乗るのはどれだ」って言うからチケットを見せたら、画面を指差して「キャンセルになってるぞ」という。確かにそういう表示が。驚いてどうしたらいいのか聞いてみたが、知らない、窓口に行くしかないよ、とのこと。まあそりゃそうだろうな。同じ目にあったらしい夫婦と前後して窓口に向かうと、次の便は3時間後、チケットはこのままでいい、という。リヨンの予定が台無し。
一回ホテルに戻り荷物を預けたが、寒いし日曜日だし朝早いしでどうにもならない。そのうえお金は昨日使い果たしてる。結局ホテルの戻って事情を話してロビーで読書することに。持ってきたニューズウィークが役に立った。読み終えたあたりで時間になり、もう一度駅に向かう。今度は人がいっぱい。予約は8号車なのに11〜18号車しかないので18号車に乗った。人が多く、到底座れないし荷物も棚に置けない感じだったが、なんとか補助席に腰掛けることができた。立ちっぱなしの人もいたからラッキーではあるが、もともと指定席なんじゃないのか。車内放送の最後の「von voyage」という文句にスイス人も苦笑していた。
リヨンに着く手前、小屋みたいなのの前に旗とか労働者とかが。お前らか。
リヨンはスイスよりやや雰囲気が悪い。窓口は返金を求めている(であろう)人の列がものすごく、とりあえずホテルへ行く。チェックイン時間前だがレセプションのお姉さんの好意で部屋に入れてもらえて、ほっと一息。部屋は少し狭く、ところどころ崩れてはいるが、まあよしとしよう。ティファールもある。パリもこのレベルなら文句ないんだけどね。
ホテルを出てまずは昼食。といっても明らかに風邪なので、店を探す余裕がない。そもそも3時間ロスしてる。地下鉄に乗るには小銭もいるらしい。ということでサブウェイでサンドイッチを買って小銭を作ってベンチで食べて、地下鉄の駅を探して券を買って(カードが使えるやん)、リヨン美術館へ。風邪のため集中力はかなり落ちているが、まあひととおり見て回って2時間。かなり充実しているが、興味のないところを飛ばしにくい構造、古代から現代までという無節操なほどの幅の広さには参った。クラナッハも1枚あったのは良かった。
続いてリヨン現代美術館。こちらは全館あげてBenの大規模な回顧展をやっている。作品を見て、フランス語を中心とした言葉をモチーフにした作品が圧倒的に多いことに一瞬絶望するが、見て回るとそんなの関係ないことがわかる。楽しい。一種の祝祭的空間をつくりあげていて、一つ一つの作品は見る必要がない。子供たちも楽しそう。この中に身を置くことが大切なのであって、個別の作品を見たり図録で見たりすることは全くの別物だ。閉館寸前までいて、さて夕食は目星をつけていた店で、と思ったが見当たらず。結局バスに乗り、検札のおかげで延々と待たされ、体調が悪いせいか降りるバス停を間違え、駅の窓口に行って「何言ってるの?」と怪訝な顔をされ、バスの中から目星をつけていた店に行く気力もなく、駅前の巨大ショッピングセンターにあるQuickというハンバーガー屋でチキンバーガーセット。はあ。
帰ってすぐに寝た。