怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ポリ

ひまつぶしに自転車で出かけ、気がつくとセンタープールまで来ていた。車の誘導なのか、警備員の姿が目立つ。阪神を超えずに引き返し少し走ったところで、後ろから、「お兄さんお兄さん」と声が聞こえる。私に言っているのかどうかは定かではないがもしそうだとしたらたちの悪いセールスか物乞いの類いに違いないからそのまま走っていると男が追いついてきた。警官だ。「それはあなたの自転車?」どうも盗難自転車と疑っているらしい。カギがないことや塗り直したところが疑いの原因らしいが、乗っている人間の雰囲気も重要な要素だろう。カギは最初についていたものを外してワイヤーをつけているのだが、なるほど盗難車ならそうしている事が多いだろう。盗んだ場所周辺で乗るには塗り直しも必須だろう。そのうえ、防犯登録シールの上からおかまいなしに塗っているから怪しさも倍増だ。防犯登録シールはなくても車体に刻まれた番号でどうやら登録者名はわかるらしい。だったら防犯登録シールなんていらなくないか?しかし貰い物の自転車となると、その前の持ち主がもし盗んだとか拾ったとかしているとこれはこちらが盗んだものと思われてしまうわけで、今更ながらリスクのある行為なのかと思い至った。もらった相手の名前を覚えていないと言うと、「佐久間さんという名前に聞き覚えはないですか」と来た。防犯登録シールの登録者名をその前に無線で聞いていたから、単純に考えるとその登録者名なのだろうが、多分これはひっかけだろう。うっかりそういえばそういう名前でしたとでも言おうものなら連行されるんじゃないだろうか。こういう時は聞き覚えがなければ正直にそう言うに限る。どうやら盗難届は出ていないとのことで放免されたが、しかし二度とこんな不愉快な目にはあいたくない。
職務を熱心にやるのは悪いことじゃないが、もっと大事なことがあるんじゃないだろうかね。