気まぐれと災難

近鉄の車内広告をぼんやりと見ていると、近鉄百貨店で北海道展をやっているらしい。ロールケーキとかもあるようだ。ちょっとのぞいてみるかと阿倍野で乗り換えるときに7Ｆまでのぼっていった。にぎわっている中、一番目立つ場所で人が随分並んでいたのがサン・ドミニックというケーキ屋だ。ロールケーキが名物のようで、20人くらい並んでいる。お土産に買って帰るかと12時20分ごろ並んだのだが、ロールケーキは今一生懸命作っているところらしく、列は全然進まない。後ろに人は増えてくる。どうしようか他のケーキならすぐ買えるようだがせっかくだからロールケーキがいいか、と悩んでいるうちに1時間たった。やっと整理券を配り始めたが、必ず買えますというだけの整理券で、少しでも早く買うには結局並び続けないといけないという意味があるのかわからない整理券だ。作るのを見ていれば並んでいても少しは気がまぎれる。生地を置いてその上に生クリームを敷き詰め果物を並べて巻く。巻いた上からまたクリームを塗り、ケーキの横に良く付いているセロハンできれいにならし、粉をふって出来上がり。書くと簡単だが結構時間がかかる。時間はかかるが結構雑に作っているようにみえる。1時間半でようやく入手。1575円。
持って帰り二人で食べたが、妻が不機嫌だったせいであまりおいしく食べることはできなかった。でもたしかにおいしかったけど、あそこまで苦労したんだからもっとおいしくあってもらいたい。こちらの勝手な都合だけど。
ところでおばさんたちはどうして列に並んでいるだけで仲良くなっちゃうのだろうか。