怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

国立国際美術館で「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展。

目玉のクリムトとシーレは少しばかりあるが、展示構成はウィーンの歴史に焦点を当てたもので、これはウィーン歴史博物館から借りてきたといういきさつによるものだろう。もちろんそれはそれで悪くないし、同時代の凡作を並べるだけの展覧会に比べればずっとマシだ。それに「エミーリエ・フレーゲの肖像」は素晴らしかった。これだけでも見に行く価値はあった。

エゴン・シーレは素描がいいな。

今回目についたのが照明で、たいていは上方から当てているのに下から照らしている作品が複数あった。もちろん意味があってのことだろうが、どういう理由かわからない。こういうのが美術の奥行きだろうな。

コレクション展は引き続きの「ジャコメッティ」。「Flora」などの出品作が素晴らしいのはもちろん、ジャコメッティとからめた選定もしっかりしていて、やはりこの国立国際美術館の展示は随一。正直、特別展よりもよかった。

夜は梅田のTRADでオウガのワンマン。音がおとなしめでやや迫力不足かなという気がするのと、せっかくのワンマンなのだからもっと長くやってほしい。せめて2時間は聞きたい。その辺、ちょっと不満はあるが、久しぶりにワンマンに行けてよかった。