怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

来客来る。面倒だがこれも渡世の義理なのでそれなりにやり過ごさねばならない。僕の性格は多少説明してくれてるだろうから、まあなんとか。それに僕だって多少気をつかうことはできる。ただ、会ってみると正直だいぶ苦手なタイプだったのでしんどかった。これきりにしてほしい。
夜は妻とCorner Stone Barへ。ソーコアの2階なんて初めて行った。雨だが無理に自転車で。
今日は井手健介さんの企画だそうで、黒岩あすかとふだんの3組によるイベント。
最初の黒岩さん、開演前に所在なげにぽつんと立っているのだが、たぶんそうしていたいのだろうと勝手に思っている。誰かと一緒でないと居られないタイプの人もいるし、むしろ一人のほうが好きという人もいる。
黒岩さんは明日も見るのだが、僕がというより妻に見せて感想を聞きたかった。
「空から、雨が」で始まったライブは、そのひと言で空間を沈黙させた。最近では珍しく鍵盤を使わない、クラシックギターのみでのライブで、曲調が大きくは変わらないので、どんどん深みにはまっていくようなライブになった。ピアノを始める以前のライブがどうだったか、今となってははっきり覚えているわけではないが、その頃のライブと同じかといえばやはり違う。上手くなったとか自信をつけたとか、そんなことではなく、大きな才能が少しずつ眠りから覚めてきたような、そんな気がする。物凄いライブだった。とんでもない時間だった。生きていて辛いことも理不尽なこともあるし、こんな時代に生きたくなかったと思うこともあるが、しかし黒岩さんと同じ時期に同じ地域にいることは僕にとってとても幸運なことだと思っている。

あとで妻に黒岩さんの感想を聞いたのだが、あまりタイプではなかったようだ。残念。
次がふだん。白い汽笛後の小倉さんソロユニットで、その形では初めてか。妻はもちろん気に入って7インチを買っていた。
最後は企画の井手健介さん。やりやすいのか、リラックスしつつ集中力もありという理想的なライブだったかと思う。最後は墓場さんも参加のおてもやん。なぜ墓場さんが来てるのかよくわからないが、墓場さんあっての井手さんという面もあるのだろう。
開演前と終演後井手さんと少し話すなどし、笑顔で外に出たはいいが、案に相違して雨は本格的に降っており、ずぶ濡れで帰宅。夕食どころではなかった。
客人はもう寝ていたのが救いかな。