怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

春の東京2日目

目覚まし前に不安感で眼が覚める。寝坊したとて予定がズレるだけのことなのに、心配性だな。しかし熟睡はしてるから、昨日の疲れは消えた。よかった。

シャワーは普通に空いてて、待ちはなかった。毎日こうならありがたい。

支度して出発。のんびりやるとやはり1時間くらいはかかる。

神田まで歩く。8分なので遠くはない。店もいろいろで、上野と比べて利便性も悪くない。スーパーコンビニが少ないくらいかな。

白金台で降りて、目指すシロカネラウンジに行ったが閉店の表示。ただいま満席で待ち客を入れてしまうと後片付けが延びてしまうからいっそ閉店にしてる、ということのようだ。ほかにいくつも店があるならどうってことはないが、ちょっと見当たらない。駅まで行けばいいがそれも遠い。幸い気候はいいから、横の公園でコーヒーを飲めば充分かな、いやむしろ気持ちいいかなと思いつき、ファミマで少し贅沢にコーヒーとパンを買い、ついでに通り道のドーナツプラント270円のバニラビーンズドーナツを買ったら合計599円になってしまって案外高くついたが、でも公園でのんびりするのはかなりよかったし、ドーナツプラントも一度くらいは食べてもいいかなって思ってたやつなので、これはこれでオッケー。しかし270円出す価値はないよな。

そろそろかと庭園美術館に移動。開館前だがチケット売り場に数人並んでいて、2つのブースのうち1つでおばさんが延々と話し込んでて迷惑なのだがもう一人がテキパキ仕事してくれるのですぐ順番が来てさほど遅れずに入館。

岡上淑子「沈黙の奇跡」展。高知は結局行けずじまいだったので、やっと念願叶っての鑑賞になる。展示に制約の多い庭園美術館だが、このサイズの作品なら大丈夫。むしろ新館の方が違和感あるくらいだった。関西なら大山崎山荘美術館もいいだろう。

敗戦後の古本屋で手に入れた舶来の雑誌からコラージュした数々の作品は、まさにその時代のに若い女性が夢想した世界を示していて、その瑞々しさと翳りが素晴らしい。素材の展示や、岡上がもともと学んでいたという服飾との関連から、往時のドレスが展示してあるのもよく効いていた。岡上の詩もあった。そして瀧口修造との関わりも細かに触れられており、まあ瀧口関連にはたいてい反応する僕が岡上に惹かれるのも当然だろう。しかし瀧口の所望により贈られた作品が現在所在不明というのはなんともはや。どっかに落ちてないかな。よをてんじしてあるからまなんてんじそがじまさにそのじたはいせ展示は多くの作品をカバー作品はおおむね

もうちょっと時間が欲しかったが、ライブに遅刻するわけにもいかないので、ギリギリまで作品を再見して、JR西荻窪へ。二度ほど来たことはあるが、わりと未知の街かな。で、道すがら前あったはずの中古レコード屋がなくなってるのと、新しめの古本屋を発見したくらい。に

Flatって行ったことあったっけ、と思ってたら初めてだった。おそらく基本的にはスタジオだけどライブもできるという仕様。このラフな感じは壊れかけにぴったりだ。

とりあえずお腹すいてるので、まず酢鶏チャーハン。食べてるとほたるたちが始まった。

昨年のレコ発で見たきりばかりなのだが、明らかに今回のほうがいい。ライブを経てバンドがよくなってるのか、この企画に気合い充分なのか、はたまた僕の気のせいか。今回の企画にまつわっては、あることへの思いもあるようなので、それらも手伝ってか。穂高さんの野生的なベースプレイも素晴らしかった。

続いて壊れかけのテープレコーダーズ。ドラムは最初からこの高橋さんであったかのようなこのコンビネーション。新曲も古い曲も織り交ぜてなのだが、僕にとってのの最高潮はが4年ぶりという「Broken World」。ゆったりしたテンポで始まるこの曲は、「and pray the rock 'n' roll」というフレーズにつながる、詞・メロディ曲ともに堂々とした大曲なのだが、そういえば長く聞いていなかったのか。この曲を穂高さんの前でやる(所用で帰ってたけど、それはともかく)重みも含め、このライブはこの曲にかかっていた。そして締めくくりは新曲「Hello ,destiny」。小森さんらしい歌詞の小森さんらしい曲だった。新曲がいいというのはうれしいことだ。

あと、今回3つのフードがあり、2つ目として終演後に遊佐さんのクッキーを購入。こういうことをしそうにない人だと思ってたので楽しみ。

終演後、並びに見つけたにわとり文庫100年ほど前のフランス商店内装を写した写真を購入。3枚で900円。綴じてない形式の雑誌をバラしたものとのこと。うで、思い入れ今回の

1駅、吉祥寺へ。百年のあるビルにて、竹下昇平・竹浪音羽「真っ直ぐ曲がる」。にじ画廊なんてまるで知らなかったが、だいぶ前からあるのだそうだ。百年にはよく行ってたのにな。竹下さんは竹浪さん経由で知った作家で、聞くと両方が好きという人は少ないんだそうだ。僕は少数派なのか。確かに絵のタッチは全く違うのだが、例えば風景を捉えるときの視線や、人間の浮遊感などは共通していると僕は思っており、それこそが二人の作家を好きな理由だ。実際、このスペースにそれぞれの絵が並んでいて違和感はない。二人の作品が一つの空間を作っているように感じられる。二人展にしたのは竹浪さんの発案らしい。僕にとってはうれしいし、新しいファンが増えるといい。

その後百年で古本を眺める。荷物になるので滅多なものは買えないが、BOREDOMSLIVE AT SUNF LANRAMCISCOLIVE AT SUNFRAMCISCO」を378円で購入。が、これでよかった。絵ので、

姉妹店に一日というのがあるそうなのでついでに訪問。目の前が喫煙者のたまり場になっており、が近いようで、ちょっと嫌だ。

ショッピングに来たわけではないのだが、最後にディスクユニオンへ。色別セールで関口萌「Phantom Sea336円、佐野千明「屋上の終集合曲集」624円、Shibata & AsunaGrace Park342円、 my letter「僕のミュージックマシー ン」1062円。なんかむやみに買ってしまうな。それはそれでいいか。

遅くなっちゃったなという気持ち、もっと吉祥寺を楽しみたい気持ち、両方抱えて井の頭線で渋谷へ。Bunkamuraギャラリーで「アングラ時代のポスター」展、のはずだったのだが、なんと撤収作業中。最終日のため17時で終了だったようだ。これは僕の確認不足。外からいくつか作品を見るのが精一杯だった。残念だ。こんなことならもう少し吉祥寺にいられたのに。

今さら別のところに行く余裕もないので、仕方なく神保町試聴室へ。ほんと中途半端だなあ。で

ハーブティーを飲みながら1月にもここで見た坂口沙子。ライブの少ないひとなのに、こうしてすぐ2ヶ月また見れるのはうれしい限り。演奏のスタイルはもちろん前回と大きな違いはないのだが、直截な歌詞が今日は心に残った。終演後に挨拶だけしたのだが、あの内省的な歌は坂口さんの個性なのだと強く思った。いつか音源を作ってくれたら。内省的な歌たぶん

次がてんこまつり。どんなライブなのかと思っていたら、マンドリン弾き語り。しかも儀式のメンバーだった。儀式は以前7th floorで見て今も記憶に残るものだったので、その片鱗かと思うと興味深かった。

最後が石の寝床。

試聴室なので9時すぎ終演、なんだかちょっと美味しそうな気のする勝本というラーメン屋を横目に、秋葉原

なぜ蕎麦にラー油を入れるのかに行ってみたところ、シャッターを下ろしてるとこだった。品切れということか。おいおい。気持ちは麺でビールラーメンだったから収まりがつかない。つかないが、さてどうする。思い出したのが

岡むら屋の100円引券。少し遠いが足を運んで無事肉めし+煮卵を食した。2日連続で食べるもんじゃないが、割引券を無駄にせずに済んだし、いいんじゃないの。

夜風に吹かれて宿まで歩いて帰る。