怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

寒いが心配していた積雪などはなし。寒いだけならなんとかなる。
お昼は早めに皿うどん。早めだったがそれでも本来の予定より遅いので急いで駅に向かう羽目になった。
なんとか12時半の新快速に乗って大津へ。大津は久しぶりだ。前回はアール・ブリュットの展示をプリンスホテルで見たとき以来だろうか。そのとき寄った飴屋さんは今はないが、やはり町の雰囲気は味わいたいところ。それは帰りにするとして、とりあえず駅から歩く。滋賀の町並みはどこがどうというわけでもないのだが、近江八幡でも彦根でも大津でもみんな好きだ。適度に鄙びていて道が広く開放感あるわりに古さもあるからだろうか。
途中に滋賀県体育文化館という建物を見かける。威風堂々としたものでおそらく柔剣道場だったのだろう。今は閉鎖され廃墟感をまとった姿は僕好み。それはまた帰りに見るとしてびわ湖ホールに向かう。発券がまだなのでローソンに立ち寄る。公演当日直前の発見でもいいって大丈夫なのかなと思うが、無くしたり忘れたりが怖い僕にはありがたい。ただ駅から10分以上歩いてコンビニを全く見かけないのはさすがに不安だった。結局びわ湖ホールまでに見かけたのはローソン一軒のみ。滋賀県大丈夫か。無事発見して紙片をもらいローソンを後にする。駐車場で発車しようとする車に道を譲ったら譲り返された。やっぱり我先に進むより譲った方が気持ちいいな。なんて思いつつ歩いているとローソンの店員さんが追いかけてきた。渡すべき紙片がもう一枚あったようで、忘れてた方がチケットだったから危ないとこだった。確かに不慣れな様子だったが追いかけてきてくれて助かった。
びわ湖ホールびわ湖沿いに建っていて、4階の展望ホールからは琵琶湖が一望できる。汚いマンションが建ち並ぶ大津近辺は見るに堪えないが、対岸側は美しい。琵琶湖は2階からでも見えるが、少し上から見るこの展望ホールからの景色はいいものだった。その割には人影なかったけど、まあ寒いからね。
入場。プレゼント受付があったり、来場者の身なりだとか諸々が普段行くライブとは大違い。違う世界を体験するのもいいものだ。
高安史郎「ST/LL」、今後も上演はあるのだろうし仔細を書くのは控えた方がいいのだろう。舞台構成は非常に美しく、その背後に想起される琵琶湖の水とオーバーラップする点含めていいものだった。水の鏡面とともに演者の対照もいいものだったし、それをスクリーンに投影し視点がごちゃまぜになるのもまたいい工夫。しかしそれらが突き抜けた体験をもたらしてくれるのかというとそこまでの面白さにはなっていなくて、どこかで見たような、という気持ちにはなる。ただ平井優子はじめ演者の舞踏が始まると身体性の美しさが目を奪い、そこは見逃せないものだったかなと。80分ほどの上演だったけれども、再演を見るとすれば最前列か上段の中央から見たいと思う。そうすれば新たな美しさを得られるのではないかと思う。
帰りに橋を渡りながらふとみると「常世川」という川らしい。常世川の向こうに異世界を見に行ったのだなあ。つくづくいいロケーションだ。
帰りは大津の市街地を散策。日曜なので古本屋などは閉まっていたがそれは仕方ない。それにしても寒い、というか凍えた。
大阪駅前のルクア1100に立ち寄る。かつての大阪伊勢丹で、9階の蔦屋書店がお目当て。品ぞろえは代官山の蔦屋と同程度かと思うが、ごちゃごちゃしてて空間が美しくない。それにカフェが本屋部分と一体化してて、逆に本を見にくい雰囲気になっている。このカフェ併設型の書店には僕もいろいろ言いたいことはあるしそもそも蔦屋ってだけで気に入らないのだが、実本を手にとって購入を検討する役には立ちそうだ。ここで買うつもりはない。
あとは衣料品を冷やかしてクリスピークリームドーナツを買いバス停へ。いつもながらクリクリの接客は気に入らないのでこれで味が悪ければ絶対行かないのだがなあ。
夜は妻と一緒に「アメリカンスナイパー」を見る。上質のエンタテイメントで、悪くはないけど僕の好みではないんだな。それなりに考えさせるところもあるけど、あくまでスパイスにすぎないし。
夜半、妻が時間を聞くので答えていたら不機嫌に。誕生日おめでとうの催促だったらしいがこういうのに全く気がつかないのが僕の悪いところだ。すいません。