怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

新宿末廣亭

朝はのんびり。平日の休みはいいものだ。土日も遠方の美術館だったりすると結構早起きせざるをえなかったりバタバタするし。
昼前に出る。実は予定より遅れてて、デパ地下で弁当を買う予定がフイになった。仕方ないので近場のローソンで弁当でも買うしかないのだが、コンビニ弁当なんて惨めったらしいのでなにかないかと思ったら、寿司がある。一応。それにサンマおにぎりという210円の高級品をつけてお昼ご飯。
そして意気揚々と末廣亭へ。団体さんをかわして中に入ると12時の開演前なのにそこそこの入り。団体さんが見やすい席を陣取ってるので僕はその少し前へ。両脇の桟敷もいい雰囲気だが、座布団でずっと聞くのはつらい。正座はもちろん、あぐらも得意じゃないし。
10分ほど前に前座の春風亭一花さんが出てきて軽いお噺。若い女性なので声がまだ落ち着かないがなかなか頑張ってる。この後も演者が代わるたびに座布団を反しマイクを取り換え湯呑を出しで大忙し。楽屋では着替えの用意やお茶の用意なんかも仕事だそうで休む暇がなさそう。芸を見るどころじゃないようだ。
今日の出演でテレビなどでは見たことがあるというと江戸屋猫八と三遊亭円丈。猫八は今は座って芸をするようで、物まねはもちろん達者だがもちろん物まねだけで場が持つわけもなく、繋ぎの喋りがなかなか達者なもの。円丈はさすがに歳を取ったなあと思った。もともと滑舌の良いタイプではないので、歳を取って少しまた聞きづらい。
前回の鈴本演芸場では後ろのほうだったから今度は近くでと思ったけど、近いとそれはそれでかなり濃い。夜の部で後ろに移って見比べても、要は後ろの人のためにある程度オーバーにやるので、近くがいいってわけでもないようだ。あと、枕で出てくる人名がかなり古いと思うのだが、客の年齢を考えるとむしろそのほうがいいのかな。早野凡平の名前が出た時にはちょっとうれしかったけど、なぜか反応はイマイチだった。
残念だったのは時々だけどサゲを先に言おうとするキチガイがいたことで、もちろん演者は無視するんだけどほんとバカだな。
平日に来たのは空いてるガラガラの寄席でのんびり、というつもりだったけど、結構満員でのんびりどころじゃなく、寿司なんて醤油を使うから食べにくいのをすっかり忘れてたし、こんななら土日でいいや。
夜の部で後ろに下がり、また前座から。先日聞いた金原亭馬生まで聞いた。この馬生の目黒のさんま、品よくおっとりした殿様を見た感じも殿様っぽい馬生が見事に演じていて、ここで帰れば後味いいぞと思ったものだ。最後の林家正雀が怪談噺だそうでそれはそれで興味あったけど、9時までは無理だ。お腹すいたし。
それにしても場内の雰囲気がまさに昔ながらの寄席で楽しかった。いいなあ、寄席。
帰りにシャツなどを物色するがセールは終わったのか手は伸びず。半袖はやってるけど。
チキン亭でおろしロースカツ定食をガツガツ食し帰宅。