渋さ知らズオーケストラ＠クラブグッドマン

夕食はどうしたものかと思いながら馬喰横山の吉野家へ。吉野家では数店舗で「吉呑み」という居酒屋営業をしているそうで、ここもそのひとつ。もっとも僕は普通に牛丼を食べただけで、居合わせたほかのお客さんも皆食事をしている。誰も酒は飲んでない。なんなんだ。メニューには酒肴が載っているが、誰も注文してない。そもそも広い店内はガラガラで、そりゃあ繁盛してれば手間がかかって回転の悪い居酒屋営業なんてやってられない。つまり不採算店だが契約の都合などで撤退もしにくい店を、居酒屋営業でなんとかしようということなのだろう。ご苦労様です。とはいえ、割安でなんなら紅ショウガで延々と居座ることも可能な吉呑みはそう悪いものでもないような気がする。
秋葉原クラブグッドマンへ。さだめしギュウギュウかと思ったのに拍子抜けするほどの客入り。確かに僕も「年始に見たし行かなくてもいいかなあ」などと思ったりしたのだが。
メンバーはオーケストラとしては少し小ぶりだが十分な編成で、さらに今日はお久しぶりのペロさんとゲストに若林美保さん、さらに謎の逸材も参加だからかなりの充実。そしてこのお三方が素晴らしかった。
いわきのカラオケスナックにいたというアカネさんは何をするのかと思ったら立花氏のアルトに張り合う絶叫。これは面白い。もちろん歌わせても美声だし、雰囲気も渋さ知らズにピッタリ。たしかにこれは逸材で、わざわざ連れてきたのも納得だ。
ペロさんは久しぶりに美しいダンスを見れて、特に今回は中盤から出ずっぱりだったのがうれしかった。背中の反りや指の伸びがほれぼれする。
そして若林美保さんはセルフ縛りからの宙吊りが妖艶で、間近で見ると迫力がすごい。もちろん脱ぎもあるんだけど、実際のところはそれはどうでもよくて、パフォーマンスとして非常に魅力的でした。下着に千円札を挟んだり玄界灘も脱いだりのあたりも楽しかったし、渋さのアングラな一面が見れたのがうれしかった。
今日は演奏もピットイン的なジャズ仕様とO-East的な盛り上がり仕様の中間くらいで、僕の期待にぴったり。たしかに今日はこの路線だなと思った。
最後、不破さんがお客さんにお礼を言っていたけれども、この演奏にお礼を言いたいのはこちらだし、もっともっとライブに行ったり応援しなきいけないなと改めて思った。
少しお腹が減ったので妻とアイスクリームを食べて就寝。