怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団@リキッドルーム

お昼はがんも亭で魚の炒り煮丼とアラ汁。材料が完全に被ってるんですけど。いや、おいしいし薄味なので重宝してる店だけど、ちょっと手抜きじゃないか。
夕方、新宿に立ち寄り。ウコンの力を配っていたので頂いた。しかし使い道はあるのか。
恵比寿へ。妻がモンベルでプレゼントを買いたがっていたが、僕はそんなに関心がないし時間もないのでさっさとリキッドルームへ。
わいわいと人はいるが、フロアはそんなに混んでない。混んでないが概ねいっぱい、という程度の入り具合。初ワンマンのビッグキャットに比べれば何倍もの人がいるだろう。
幕を下ろしてロゴを投影するという、らしからぬ出だしで奇妙礼太郎トラベルスイング楽団のワンマンライブスタート。
奇妙くんは実にいつも通りで、例えばムジカで見たときと何も変わらず、マイペースで飄々と熱く歌っている。いつも通りといったって、ステージは広大で客席も後ろが見えるのかと思うような広さなのに、小さなライブハウスで見せたのと同じ空気で埋めていく。
僕が小さなライブハウスでいいライブを見たときに、「同じことをドームでやっても同じように良くは感じないだろう」と思うことが時々ある。違うようにやらないと、同じように良く感じられるはずがないし、それができるかできないかがどんどん大きくなれるかどうかの差なのだろう。
しかし、同じリキッドルームで前回2マンで見たときの違和感は、今回はなかった。小さなライブハウスで聞いたトラベルスイング楽団と同じことがこの大きな会場で堂々とやれている。
そして感じたことがもう一つ。今日はカミデの名曲を封印して臨んでいた。奇妙礼太郎がここまで来るには、カミデの曲が大きく貢献したのは間違いない。もちろんその歌唱力あってこその名曲とはいえ、あの曲群なくしてライブが成り立つとは今日まで思っていなかった。
音楽面でもそうだし、MCも冴えに冴えわたり、緊張している様子は全くない。だらだらと喋りつつも、曲が始まれば一気にMAXまで持っていく力も変わりない。「バンドが成功したら」とちらりと言っていたが、その予感は十分だ。リキッドルームの客を満足させられるライブができるなら、次はどこだろう。赤坂ブリッツか。
そう思うと、大阪の小さなライブハウスで少ない観客を前に楽しそうにやっていた奇妙君が懐かしく思える。物販の席に座って気さくにしゃべっていた奇妙君。懐かしくて、寂しくなる。
いいライブだった。
終演後、1月のbonobosとの2マンのチケットを買い、渋谷から帰る。
駅のガストで夕食。店員さんは随分忙しそうだった。