怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団ワンマン

朝、僕のほうが早く目が覚めた。妻は仕事の疲れもあるのかベットから出られない感じで、僕は悪い夢を見たせいで。
簡単に準備だけしてちょっと遊んでたら、妻に支度しろと怒られた。そこまで怒るほどのことではないような。
夕方、急いで渋谷へ。なんとか6時半に渋谷公会堂に到着。僕ですらこれだから、ちょっと仕事の忙しい人は開演時間には間に合わないだろう。実際、途中から席に着く人が多かった。ということは、この時間では無理だとチケットを買わなかった人もいたはずで、にもかかわらず渋谷公会堂は満員とまではいかないがまずまず席は埋まっていた。奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、いつの間にこれほどの人気が出たのだろう。
渋谷公会堂は近く建て替えとも聞いたけど、中は実にきれいだしちょっともったいなくなる。ボブ・ディランのライブ盤が小さな音量で流されていたが10分押しでスタート。
小奇麗な格好で元気よく出てきた奇妙さんだが、カメラが入ってるせいなのかホールでのライブに慣れないのか、MCがどうも上滑りする。そういう時の奇妙さんは歌も低調になるのが常で、正直なところ前半は奇妙さんらしい爆発力に欠けていた。ぎこちないステージングに不安になるが、徐々に調子が出てきたのでほっとした。かつてのムジカジャポニカやメレのような箱からクアトロ、リキッドルームあたりまではのびのびしていたように見えたが、2000人規模のホールはさすがに勝手が違うのだろうか。そう考えると、こうしたホールライブをこなすアーティストの底力は恐ろしいなとも思う。
違和感を覚えたのはもうひとつ、ボーカル中音の艶がカスカスでいまひとつ魅力に欠けたこと。これは位置の問題もあるかもしれない。また、耳慣れなのかPA修正なのか、後半は持ち直したように感じたが。
少々不満はあったが、それでも久々のライブは楽しかったし奇妙さん得意のアドリブも堪能できたし、これはこれでよかったかなと思う。次回の赤坂ブリッツは音も箱も似合うと思うので、そちらに期待したい。
約2時間の公演。まあ大人の事情もあるとは思うけど、カメラが入るライブって、なんだかダシに使われたようであまりいい気持ちはしない。この会場を選んだのも映像化前提だからかなとも思ったし。
グッズはどこで売ってるのかわからなかったしそもそも多分買わないのでまっすぐ坂を下り、西武に一瞬寄ってから帰宅。スーパーの惣菜はもう品切れの時間だったので、妻が簡単な副菜を作ってくれた。ありがたく食す。
開演が早いのは困るが、家でゆっくりできるのはいい。