豊川座敷の雨敷。

bloodthirsty butchersの吉村氏が亡くなったという。昨日あたりからやけにブッチャーズ関連のツイートを目にしていたのはそのせいだったようだ。
ブッチャーズの名前を初めて聞いたのは、ナンバーガールがデビュー直後に心斎橋クアトロで行ったワンマンライブのMCでのことで、「ブッチャーズというすごいカッコいいバンドがいる、今度一緒にツアーをやる」と向井氏が言い、客席からも反応があった。
その後CDを買いライブに行き、しかし10年ほど前から僕は徐々に興味をなくした。編成の変化によるものなのか、以前に持っていた魅力を失ったように思えたからだ。そして過去音源しか聞かなくなり、今に至っている。最近のブッチャーズがどうなのか、聞いていないからわからない。だから現役のミュージシャンへの追悼という気持ちは正直なところあまりわいてこない。逝去するにはまだまだ早すぎる一人の人間が、いくつか素晴らしいアルバムを残した男が世を去ったということへの思いがあるだけだ。
夕方、仕事をひとつすっ飛ばしていたことに気付いて焦る。
新宿経由高円寺へ。一応アニマル洋子を覗いたのち、おにぎりでカロリー補給してミッションズへ。なの小夕子×未確認レコードプレゼンツ「初夏、消夏。」というイベント。
開演が早いので2つほどは見逃していると思うが、入った時にやっていたのはアルヒなのかな？キーボードにサポートでベースが入っていて、最後の1曲だけ聞いた限りではベースの方が聞きごたえがあった。
次が少女チャンネルだろうと思う。ミッションズは前回もサブカル全開で、いや別にいいんだけど、豊川座敷は確かにサブカル寄りと言われるかもしれないけど、僕の中ではそうじゃないんですよ。僕としては「豊川座敷？ああ、サブカルでしょ」と片づけられてしまうのは残念でもったいないという思いがあるけど、実際サブカル人達が呼んでくれるからこそ僕がこうして聞けるわけで、本当にありがとうございます。
続いて豊川座敷の雨敷。1曲終わってこれからというところで中林キララさんの機材トラブルで長い間ができてしまったのはもう仕方ないと思う。ただ、バンドの音がまとまって聞こえないのはかなり気になる。いつだったかもそういうことがあったけど、矯めていこうとするのと前にのめろうとするのと、息が合ってない感じがする。それがバンドのマジックでしょと言われるとそういうことだけど。キララさんも機材面の影響もあるのか、特に前半は精彩を欠いて、それでも十分すごいんですけどね。しかしラストの少女の名前と座敷さんのMCは悪かろうはずがなく、なんとか帳尻を合わせてきた感じ。少女の名前はアレンジを少し変えていて、まだしっくりこないけど多分CD用にということも考えているのかな。CD映えしそう。
終った座敷さんと少し話して、やはり不完全燃焼のようだけど、波があるのが豊川座敷の雨敷だしね。猫敷もそうだった。いいときは滅茶苦茶いいから、その期待感で十分な気がする。
あと、CDは秋流通を見込んでいるようなので、それに合わせてまたライブも聞けるだろうし、逆に言うとレコーディング費用の問題から遠征は難しいかもしれない。夏来たいとは言ってくれたけど。
そしてジョニー大蔵大臣。ライブは初めて。CDよりライブですね。滅茶苦茶面白いし、最後にやった「芸人の墓」は谷川俊太郎の詩の力とはいえ名曲だったし。これはまたライブ見たいな。あと、谷川俊太郎も読みたい。
最後はASTRO-B。最初はなんじゃこれと思ったけど、音はよかったですよ。スカールでかいし、むしろ余計なギミックが邪魔なくらいだけど、まあでもそれが存在意義だったりするんだろうし、面白いっちゃ面白いし。しかしハイスクールララバイネタは普通わからんだろ。2013年に見るとは思わなかった。
終って消えるように帰る。京王で半額弁当を買ってかえると妻が熟睡しており、そっと動き回ったが、そのせいか夜寝つけず、翌朝がしんどいことに。