怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

爆音映画祭・牧野貴@バウスシアター

妻は雨のため野球取りやめとのことで、僕も一旦帰宅して夕食。しばしリラックスしたのち、吉祥寺へ。駅へ向かう途中、メールが来たのでポケットから取り出そうとして落下、故障。液晶画面が虹色になりなかなか美しいのだが、修理代を考えると自分の不注意さに泣きそうになる。やはりケースに入れなくてはいけないのか。僕の美意識からは受け入れがたいが。
吉祥寺のバウスシアターへ。思った以上に人が集まっており、牧野さんへの評価の高さが伺える。それにくらべ関西は・・・と言いたいが、人の数も違うのでいたしかたない。バウスシアターは古い映画館をきれいに使っているのが好感を持ててよい。映画館はこうでないと。
今夜の牧野貴特集は牧野さんの「2012 act.3」、Ben Russell「River Rites」、Johann Lurf「12 Explosion」、Telcosystems「VEXED」、最後に牧野さんの「Generator」という順。
「2012 act.3」は光の絵巻の延長線上にあるともいえる作風で、音楽は雑踏の音なども盛り込んでいる。制作途上でもある作品なので、完成形を見せるという映画の概念とは違い、ライブをやり試行錯誤しながら曲を仕上げていく、音楽のような作品。これについてはインタビューでも話していた。
「River Rites」は、最初全然気付かないのだが、逆回しによる作品。というと、非常に初歩的なトリックのように思われるが、動きを指示しているのかいないのか、逆回しにも関わらず自然に見える部分といように見える部分とが波のように押し寄せてきて、さらに音楽が相乗的に絡んでくるので神経を掴まれるような心地よさがある。スピードは一部いじってるような気がするが、どうだろうか。
「12 Explosion」は一度[+]で見ているので割愛。爆発の瞬間にカメラが切り替わるのが気になる。
「VEXED」は牧野氏の作品と近いのだが、リトグラフのように表現された画像など振幅が大きく長時間だが工夫されており、ノイズの奥行きを感じる
「Generator」は、正直に言うならばジム・オルークの音楽が中心になりすぎているようにも思うし、実際の撮影映像がところどころに確認できるのが魅力的でもある。ただ、作品のバランスの点でもうちょっと、と思う。
帰宅して少しiPhoneのことなどを調べ寝る。