怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

+2014

お昼はざるそば。山芋を繋ぎに使った出雲そばなので食感が硬め。
午後吉祥寺へ出かける。吉祥寺美術館で村越としや「火の粉は風に舞い上がる」を再訪。100円だと気軽に入れるのが助かる。村越さんの作品は何度見てもいいもので、この風景写真がほかと違う理由は何だろうと不思議に思う。
時間を見計らってOngoingへ。コーヒーをもってそっと急な階段を上がり、+2014の上映を待つ。
1本目はEsperanza Colladoの「The Box」で、映写機から放たれる光を使ったパフォーマンス。このイベントのために制作されたということは、葉山さんらがパフォーマンスする姿が念頭にあったということだろうから、これがオリジナルの姿ということになるだろう。映写される光を使ったパフォーマンスというと飯村隆彦が思い出されるが、飯村氏が行ったそちらがむしろエロティックで女性を交えたこちらがそうではないところが面白い。
Johann Lurf 「Twelve Tales Told」は映画会社のオープニングロゴを切り貼りしたもので、奇妙な音楽性がある。ロゴは実は12種類ではないような謎めいた解説もあったが、作品の途中で切り貼りされているロゴがすり替わったような気がしたがどうだろうか。
Alberto Cabrera Bernal「AGAINST CINEMA」は登場人物の背中を追わせる作品で、背中が映されたスクリーンを見ている自分の背中が誰かに見られているという構造になっている。タイトルとの対比もいい。
Aurélie Percevault and Antoine Ledroit「In the wake of #2」航跡という意味のタイトルで、その名の通り車の通行跡が延々と続く。意味というよりその映像を楽しんだ感じ。
John Skoog「Sent på Jorden」は静かな作品なのだけれどもどんよりとした怖さがある。
Mat Fleming「WALLAW PREVIEW TIME」は派手で賑やか。ちょっと異色作。
Ben Russell「LET US PERSEVERE IN WHAT WE HAVE RESOLVED BEFORE WE FORGET」。一見ドキュメンタリーを装いつつ、ドキュメンタリーを装った作品を装いつつ、その実は、なんだろう。マトリョーシカのようで、これと定まった姿のないような、とらえどころがない。特異な発想が素晴らしい。
1時間余りの上映時間だが、それぞれに中身の濃いものなのでなかなかヘビーだった。
終映後に本の予約などして帰る。タイミングがつかめずにご挨拶の機会を逸してしまったけど、そういうことは無理するものじゃないので。
帰る途中、ふと思いついて吉祥寺のタワーレコードに立ち寄ると思った以上に小さな店だった。
その後ブックオフへ。ざっと見ていたら案外な豊作で、Neil Young「A Letter Home」、mum「Go Go Smear the Poison Ivy」、Kate Sikora「GRACE IN ROTAT」、ゆーきゃん「sang」、Efterklang「Tripper/Springer」、Nils Frahm「Bells」各500円。散財してしまった。
夕食はタコの辛味揚げ。
のんびり音楽を聞きながら過ごす。明日仕事に行く気がしない。