怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

キセル×王舟×柴田聡子

午前中買い物に。お昼のことでもめたが、結局カルボナーラに。
午後から六本木へ。AXISビルでやっているAXIS PHOTO MARCHEへ。うたい文句の通り手ごろな価格帯のものが並んでいて、ちょっと手を出したくなる。とはいえ、飾る壁もないのにそんなことをやっていてはいけないので自分を堪える。来なければいいんだけどね。三野新さんの作品がなかなか面白く、できれば名前を覚えておきたい。須藤絢乃さんの小さな作品は以前見たことがあるような気がするが、以前見た時よりもいいものに思えてきて、いろいろ思うところもあるし、限定版の額装もちょっと思うところがあったり。
僕にとっては決してタイミングのいいものではなかったけれども、人によってはピッタリでもあったろうから、こうした試みは続いていってほしいものだ。
2階のタカ・イシイでマーク・ボスウィック「Abandom Reverie`」展。芸術的な深みを追及するのではなく心地よいものを提供しようという作風で、試みは十分成功していると思う。スライド投影と音楽という作品を追体験するには写真集よりもZINEのほうが向いていたのでそちらを購入。限定100部とあったけれども僕のが97/100で、順番に出しているのだとすればピッタリな売れ具合。
少しゆっくりしすぎて時間がないけれどもWAKO WORKS OF ARTでグレゴール・シュナイダー「it's all Rheydt」展。タナトス衝動を刺激するような作風は僕には興味深く、最近もどこかで体験したようなと思ったら、横浜トリエンナーレの1階で展開されていた作品でした。あれも一種ホラー映画に入り込むような感覚があり、よくわからないながらも心に残るところがあったので納得。この作家は興味深いし、テキストもできれば買ってしっかり読みたいんだけど今日はちょっと。
表参道に移動し青山CAYへ行ってみると開場前にもかかわらず長蛇の列で、なぜみんなこんなにやる気満々なのか。僕は開場前に行けば席が確保できるだろうから開演までにちょっとした食事でもしようかと思っていたけど、そもそもこれだけ入場者がいるなら席なんてろくに出ているはずもない。いったい何のための1時間半前開場なのか。
そんなわけで床に座り込む僕、遅れてきた妻が隣へ。
床に座り込んで食べる気などしないのは当然のことだけど、幸いさほど空腹感もないままにライブスタート。
王舟はアコースティックバンドセットで、僕はこのスタイルが一番好き。訥々としたMCスタイルも良く、時間を余らせてあっさり引き上げるのもいい。
柴田聡子は出だしで客をつかんでからのライブで巧者という感じ。好んで見に行ったりはしてないけど、ソツがないからきちんと聞ける。
最後のキセルはバンドセット。二人かなと思っていたので意外だったし、このスペースではバンド編成はどうだろうと思っていたけど全然杞憂で、兄弟のハーモニーを巧く引き立てていて素晴らしかった。小さな会場ということもあるのだろうが、今日はやはりキセルが最高に良かった。
イェーガーソーダのおかげか、最後まで空腹感は大丈夫。ただ右のふくらはぎが痛くてそれが大変だった。
渋谷から帰宅。幸い京王でお弁当が安くなっていたのでそれを買って食べて寝る。妻はキセルの良さを再認識したらしく、いろいろうるさかったし弟のルックスについてもあれこれ。ほんと言うことがコロコロ変わるなあ。