怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

関西へ。2日目

下が畳なのであまり熟睡できず。僕は高校時代の仲間に「おいそんなとこで寝てんのか、こっちこいよ」といった感じで呼ばれ、そちらで楽しくわいわい寝た、ような夢を見た。
起きたら全然そんなことはなく、普通に昨日のままだったけど。で、あちこちで各人の目覚ましが鳴り、話をしたりで結構な混沌。いちいち気を使うんじゃなくて好きにやっていったうえで成り立つ共同生活なのか。なるほどなあ。
起きて皆さんの邪魔にならない程度に寮内外を見学し、シャワーを借り、タオルを物干しの空いているところに干し、出発。寝てる人らをまたいで。
ローソンでおにぎりを買って万札をくずし、市バスで京都駅へ。割と順調に近江八幡へ。東京から来たっぽい観光客がうざい。東京方式を押しつけるなよほんと。そこからも順調に大杉町へ行き、まずは八幡掘を見ながらおにぎりを食べる。朝の澄んだ空気、初夏の(といいつつかなり寒い)日射し、新緑。楽しいなあ。
まずは、近江八幡には何度も来ているが初めてのかわらミュージアム。今日はNO-MAの「ひそむ形 とけ出る色 滋賀のアール・ブリュットたち」展の第二会場ということで。そういえば以前は吉田邸で行われていたこともあったが、最近はないですね。作品はやはり陶芸中心で、鎌江一美や澤田真一など。ただ、陶芸系は制作そのものが難しく手掛ける人が少ないのかもしれず、作品の傾向が似かよっている感があり、いまひとつ。あとBGMがずっと流れてるのはなんだかなあ。あれはちょっと勘弁してほしい。かわらミュージアムは昔の名品などはそれなりに興味深いが、今日は一日ヘビーなので体力温存を考えてさっと流し見。
NO-MAの開く11時までにはまだ少し時間があるので日牟禮八幡宮へ。これも実は初めて。団体客らに交じって参拝。せっかくなのでさらにたねやにも初めて入ってみる。この辺は近江八幡観光の定番なのだが、僕にはどうでもよかったし今日行ってみた感想はやはりどうでもよかった。いや、神社は好きなんですけどね。有名な神社じゃなくてもいいというか、無名の神社の静けさの方が好きなので。たねやはなんかバームクーヘンと饅頭に行列ができていた。
NO-MAに行く途中の旧郵便局2階でヴォリーズの設計図を見学。地元の若者ががんばってるんだろうか。NO-MAに着くころには11時をとうに過ぎていた。
「ひそむ形 とけ出る色 滋賀のアール・ブリュットたち」展、滋賀県の作家限定となるとクオリティがなぁ・・・という心配があったのだが、全然そんなことはなかった。むしろ今までなぜ紹介されてなかったのか(僕が見てないだけだろうが、あまり有名ではない)と思うような作品がずらり。NO-MAという場の力もあるだろうが、やはり来てよかったと思わされた。三井啓吾、久村協子、森川真由美、滋賀俊彦など。例によって図録は後日、ということで、5月下旬らしいです。価格は1000円ぐらいとか。今日は前回の日韓展の図録を500円で買いました。
たっぷり楽しんだ後はいつも行く近くの公園を見学し、八幡神社の脇を通って駅へ。途中、近江兄弟社のハンドクリームを買おうとドラッグストアに寄ったが見当たらず、平和堂の薬局でも見当たらず。たまたまサンプルが他の商品にぶら下がっているのを見つけ、蓋が緑からオレンジ色に変わったらしいと知ったがそれでも見当たらず。売り場のお姉さんに聞いてようやく買えました。なんでや。
近江八幡から京都へ。運よく座れ、熟睡。少し到着が遅れたが睡眠時間が増えたのでまあいいかと。やはり眠りが浅かったんだなと。京都でKYK。懐かしい味。KYKはとんかつもうまいし、ご飯もおいしい。
地下鉄で四条へ。第五長谷ビル地下のかなもりゆうこと京都芸術センターの平川祐樹、小山泰介を鑑賞。平川祐樹は崩れ落ちていくような映像の流れが今の僕の体によく合った。実は初めて行ったのだけれど、京都芸術センターはいいところだな。こういうところでデートしたかった。
この時点で相当疲れが出ていて、といって眠れる感じでもなく、どうしようか。poco a pocoとアートロックとジェットセットは回ってみたが、結局のところ疲れているから購買意欲が起きない。どこに行っても同じなので、じゃあってことで拾得へ。6時過ぎだから余裕だろ、むしろ時間つぶすのが大変だな、と思ったのが大間違いで結構な人。去年も一昨年も、今日より遅めに行ってステージ前で見たのに。まあいいか、と思って野菜ピラフを注文しようとしたら、終演後だと。カレーは売り切れだし、せっかく拾得で食べようと思ったのに。こんなことなら食べてくればよかった。しかし仕方ないので渋々チーズサンドを注文。サンドイッチに650円か、と思ったが、なかなかうまかった。割とお勧めです。
そんなこんなでははの気まぐれ。席が後ろのほうってこともあって、演奏がどうとかいうよりも同窓会的な雰囲気を楽しむ感じ。リアルの同窓会は嫌いですけど。腕が落ちてるわけじゃなくて、拾得の後ろのほうはロックの音がしない。後ろで聞いたことがないので知らなかった。まあそんな感じで2時間、楽しい雰囲気のまま終わり。現役感が薄れつつあるのは残念だけど、無理言ってもしょうがないんで、来年もぜひよろしく。新曲も増えてたらいいな。
終わって、唯一持ってなかった「あのこをちょうだい」を買い、メンバーの皆さんにサインをいただきました。チラシにもらってる人もいたけど、さすがに僕の年でそれは。んで、ははきまのコピバンやってるって人も来ていて、みんな大喜びしてて、あれはいいなあ。そういうのが年に一度のははきまだよなあと思った。
熊野神社までバスに乗って、学生寮へ。昨日中国人が寝ていたところが空いたので今日は布団の上。だいぶ熟睡できそうだ。実際、騒がしい周囲をよそにあっというまに就寝。学生さんは勉強のことや食べ物のこと(昨日はカレーを作る話で今日は餃子を作る話)やなにかで、あちこちから言葉が飛び交っていた。さすが京大生と思うこともあれば、時代の違いかと思うこともあり、でも稀有な体験が出来てよかったです。皆さんには迷惑かけましたが。