怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

杉本博司、うどん

朝起きて風呂入って、いろいろ考えたが直島はあきらめることに。雨は強いし風が吹くともう楽しめる気分ではなくなるだろうということで。帰りのフェリーも、多分少し早めにしないと危なっかしいし。
となると丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に行くしかない。「杉本博司 アートの起源|歴史」展。
朝のうどんもとりやめにして、無料の朝食をいただく。コーヒーはデロンギエスプレッソで、非常においしい。トーストにオムレツとせん切りキャベツもついて、これは満足。
のんびり準備してたら時間が迫り、出発。
高松駅から予讃線で丸亀へ。
丸亀の駅を降りて丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は目の前。開場待ちのお客さんが数人いる。別に段取り良くはないのに3Fの展示室は僕が一番乗り。初日で一番乗りなんて僕にはまずないことだ。
スタイアライズド スカルプチャーはコンセプトにも作品にも惹かれるところはないが、階段の上のマネキンはいいね。よかったのが光子的素描のシリーズで。単純にタルボットをプリントしたのではなく色づけ含め加工してると思うが、その幻想的な雰囲気と撮影した瞬間に170年を超えて立ち会うかのような味わいが素晴らしい。じっくりと見ました。あと、入口で海景シリーズをプロジェクターで映しているのもよかった。
2Fの作品は、これも別に。ただのコンセプトでしかなく、作品として昇華されてるとは思えない。
1Fの鹿像はいいものでした。榊を須田悦弘にオーダーしちゃうんだな。そこがまた突き抜けてる。
もともと杉本博司の大ファンてわけじゃないので仕方ないが、遠方から見に来るべきというものではないと思う。
ショップではポスターが3150円だったんだけど、どう考えてもぐちゃぐちゃになるのは間違いないのでやめました。車の人は買ってもいいと思う。あと、サイン本が3000円増しで売られてたけど、元が12000円だからそもそも買えないです。やなぎみわの少女地獄は在庫があったけど、現物見たら老少女部分はあまりないようなのでやめました。
丸亀駅で周辺でうどんを食べようかと思ったけれど、目をつけた店は暇そうだったのでパスして宇多津へ。
宇多津は何度か仕事で行ったはずだが、うどんなんて食べるのは初めて。まず駅北の中村うどんへ。途中、万代書店を発見し入って見るがじっくり掘る余裕はないのですぐ出る。
中村うどんはさほどの待ちはないのに僕のところで延々と待たされる。席は空いてるし、注文も聞かれた途中で放置。もうこの辺で感じ悪くなる。食べたひやあつは、確かに柔らかくもっちりした食感で、なかなかのもの。またつゆがおいしい。つゆを全部飲んでしまうなんて久しぶりだ。ただ、気分的には全然晴れないので、さっさと帰った。
続いて、うぶしなというところに向かったが、15時までの営業のはずがもう店はしまっていた。人の気配もしなかったから、14時のずっと前に終わっていたのだと思う。残念。仕方ないのでほかに、と思ったら近くにおか泉という有名店があるらしいのでそちらへ。行列はあるが屋根があるので雨が気にならないのはありがたい。
この店は持ち帰り商品のPVを流してたりいろいろと商売っ気が強い。ただ、食べたぶっかけ(冷)はおいしかった。麺はこしがあって硬くなく、たしかにおいしい。367円は少し高めだが、安心して行ける感じ。ただ、名物というか一押しらしいひや天おろしは945円。よくみんなこんなの食べるよ。ただのちょっとおいしいだけのエビ天だろ。こういうのが嫌いなんだよ。
そして駅へ。なんとか時間に間に合い、お土産のうどんと灸まんも買い、列車に乗る。さらば四国。
岡山で乗り換え。途中下車も考えたが、びしょびしょの靴では気力が。山陽本線で相生へ。車窓から見る岡山の景色は、横溝正史の雰囲気を今も残すところがあり、昔旅したときの気持ちを思い出す。今となってはどこで降りて何をしたのかもはっきりしないが、あの旅は今の僕にしっかりと残っている。
相生で乗り換えて、ここからは車窓の風景に魅力がなくなる。どことなく現代の田舎風景でしかないのは何が違うんだろうか。
姫路でさらに乗り換え。強風のため列車は30分ほど遅れている。このくらいの時間にフェリーに乗るはずだったから、もしかしたら欠航になっているかもしれない。ただ、雨はやんでいるので観光はなんとかできたかなとも思う。
姫路からはもうただの帰路になる。元町で降りてレトロ倶楽部でLEVEL「Cycla」1400円。実はこれCycloのファーストだと思って買ったのだが間違いでした。内容はよかったので結果オーライです。