怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

20年ぶりの韓国2日目

朝食はお粥。味加本という近くの店に行ったが、客は日本人ばかり。そりゃそうでしょ、ただのお粥に6000ウォンとか。でも8時の開店直後はまばらだった店内も、帰るときには列ができていた。8時半すぎるのを待って、銀行で今度こそ50万ウォンおろす。
まずは南大門市場へ。歩いて行く道すがら、清潔なビル街の合間に昔ながらの食堂もちらりと見えて懐かしかった。市場では入口あたりのみやげ物屋につかまってしまい、妻らが馬鹿みたいに海苔を買う。なんで1軒目で買ってしまうのか、旅慣れてないとはこういうことかと思うが、うるさく言うのもなんなので黙っていた。その後店をのぞき歩き、一通り見て回って出口でホットック1000ウォン。春巻みたいな感じでまあまあおいしかった。革ジャン屋の客引きは20年前と同じくしつこい。
ホテルに戻り、僕は別行動。ミョンドン駅に向かう途中の屋台でおでんを食べた。昨日のほうがおいしかった。昨日のは人だかりだったもんな。
地下鉄でソウルグランドパークへ。駅を出てシャトルバスの乗り場への表示が全くないのでうろたえたが、まあなんとかみつかった。ほんとうは歩いて向かうつもりだったが、どうもしんどくてあきらめた。結果的に、風景もどうってことがなく、歩く意味はなさそうだったけど。地図から湖があるように思い込んでいたが勘違いだったようだ。
で、韓国国立現代美術館のMADE IN POPLAND展だが、これが素晴らしくよかった。たったの5000ウォンでいいのか。すばらしい作品はたくさんあったが、日本では会田誠の美味ちゃんシリーズがでていた。グロテスクだなあ、と少し気持ち悪くなりながら見ていたが、最後の缶詰でやっと美味ちゃんは肉食へのアンチテーゼなんだと気がついた。美味ちゃんだと気持ち悪いのに、オイルサーディンの缶詰をおいしい食べ物としか思わない自分の感覚をえぐられたような気がした。まあ美味ちゃんビールはほんとに趣味悪いし、韓国人らしき女性も眉をひそめていたけど。あと、ジューサーミキサーも出ていて、見ごたえがあった。奈良美智は、さすがの貫録で、家のインスタレーションもよかったし、十数年間のスケッチもよかった。森村泰昌のミシマも、最後演説を終えてのどかな公園が映し出されるところが胸に迫った。しかしこういう作品が韓国で展示できる時代になったんだな。やなぎみわはWindswept Womenだったので残念。村上隆はコスモスやブラック・モノグラムなどが出ていて、存在感がある。誰でもできるし、簡単に思いつきそうな作品だと今まで思っていたし、それは事実だとも思うけれども、それでいて誰もやらないことをやっているという感覚は確かにある。中韓からの作品もすばらしいものが多かったけれど、なにしろ図録がない。見てる途中から、これは絶対買おうと決めてたのにないなんて。非常に残念。ショップ自体、オリジナルグッズがほとんどないのもがっかりだった。
4時間ばかり堪能してホテルに戻る。途中、新世界百貨店でモンクレールを物色したが、日本より高いくらいだった。あと、南大門市場の北西くらいにあるホットック屋さんがすごい行列だった。機会があれば食べたい。焼き肉のはずだったのが、エステに行った後だから臭いが嫌とかで別の店に変更に。でもトッポギも行きたかったからまあいいか。
地下鉄をのりつぎ、さびしい郊外、これぞ韓国のたたずまい。そんなところにあるトッポギタウンと、マボンニム・ハルモニ・トッポッキ。一瞬待ったけどすぐに通され、このくらいの込み具合が一番うれしい。4人前とマッコリを注文、結構な量だけど完食した。僕にはただのジャンクフードのように思えたけど、みなさんからはおいしいと好評だし、何より2万ウォンは安い。取り皿がペラペラのアルミとかコップがビニールコップとか、そういうのが韓国らしくてよかった。
帰り、ソウル駅のロッテマートへ。人が多いので疲れてイライラ。あとで反省。まあおみやげとかをほとんど買えたのでよかった。ここも日本人が多い。
帰りは当然タクシーかと思ったら、妻らの主張で歩きに。僕はいいけど、義母が大変だ。
夜、疲れて就寝。