怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

和歌山へ。出勤するのとだいたい同じくらいの時刻なのであまり雰囲気が出ない。荷物もろくにないし。

難波から急行で和歌山市駅へ。途中少し眠れてよかった。

朝は涼しかったが、和歌山に着くころには真夏の暑さで、和歌山県立近代美術館まで歩くのはしんどいが仕方ない。前回と違う道を通るなら楽しみもあるが、遠回りしない限りは同じ道になってしまう。同じ道でもせめて違う側を歩くくらいか。実際、それだけで新しい景色が見えてくるから、歩くって面白い。暑いけど。

10時すぎに到着してまず「ニューヨーク・アートシーン」展から。休館中の滋賀県立近代美術館のコレクションを柱にしてると聞いていたが、和歌山県立近代美術館や国立国際美術館、大阪中之島美術館からの作品も多い。あとは高松市立美術館か。なんにせよ、作品の厚みがすごい。この流れならこの作品ではなく他のとか、もう一つ別のシリーズからとか、希望を言い出せばキリがないが、しかしテーマに沿った展示をしっかり作れている。ひとつひとつの作品は、見たことのあるものも多いのだが、展示を見る楽しみがあるから気にならない。

最後に国立国際美術館からラストライト。早速の貸し出しである。巡回もするようだが、埼玉では天井高も低めだし、ここ以上に狭いだろうし、厳しいものになりそう。いや、ここだってほんとはもう少し広さが欲しいが。

「なつやすみの美術館 9: 水と美術 feat. 坂井淑恵」のほうは、坂井淑恵という初見の作家をまとめて見れたのと、あとはいくつか、といったところ。水というモチーフにテーマを置かれると、どうしても構成は悪くなる。まあ苦心の企画なのだろうとは思うが。

図録を買って隣の歴史博物館をチラ見。

お腹が空いたので、少しというかかなり遠いがグリーンコーナーまで歩く。歩くのは好きだからいいが、暑いからかなわない。

うわさのてんかけラーメンとグリーンソフトを食す。おいしいっちゃおいしいという味。これはソウルフードなんだな。

ひっきりなしに客が来て、それを店長格のベテランのおばちゃんがさばき、下のおばちゃんに指示をし、という具合が見てて面白い。メニューもとにかく幅広くなんでもあるという変な業態だが、これがいいのだろう。ファミレスともフードコートとも違う何か。

残るタスクは古本屋に行くのと喫茶店、美術館再入場くらい。

古本屋は2軒、最初の紀国堂はあまりにも雑然とした店内で、本は大量だが見れるのはその1割もないという、たまにあるタイプの店。掘る気も失せるのですぐ出た。

もう1軒のプラグは古本というよりセレクト本屋で、気になる本ももちろんあるが、そういう気持ちでは入ってないので、片隅のレコードコーナーからストリート・スライダーズ「Slider Joint」を300円で。美品なのにやけに安いが、どうも反ってる風なので、そこは一か八か。

歩きすぎて時間がなくなり、美術館に戻るとあまり時間がないしとにかく暑いので、もう喫茶店で涼んで終わりということで。ヒスイに行くとご病気で休みらしい。無理もない。いちおう復活予定のような書き方にはなっているが、大丈夫かな。

日曜なので休みの店も多く、暑くて歩く気もしないので近くのぼへみあんで。小綺麗で重みのある最近の純喫茶といったところ。コーヒーは美味しそうだが気分が落ち着かない。

隣のおっさんがろくにコミュニケーションもとれない中国からの留学生を無理矢理連れてきてて、本人はご馳走してるつもりかもしれんが、こういうおっさんほんと迷惑だな。

だらだらしてるとそこそこの時間になり、南海の和歌山市駅から帰宅。いやはや暑かった。和歌山港では今日花火大会だそうだが僕には関係ない話である。妻も一緒だったら、というのも無理な話か。