怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

少し早めに目覚める。多少寝不足気味になるが、夜行バスのこともあるしそれもいいか。

のんびり目に支度してたら時間がきてあわててまとめて出る。また今度。

荷物が重い。

銀座線の神田から日本橋へ。3年もいなかった東京だが、日本橋はなんとも懐かしい。やれやれ。あのころはよかったね。

イートインのある目当てのローソンは日曜休みで、仕方なくナチュラルローソンで朝食を仕入れる。どこか座れるとこを探さないといけないが、まあなんとかなるだろう。

東京駅で妻に聞いたキャラメルウイッチを購入。コインロッカーに荷物を入れ、二重橋前駅まで歩く途中で軽く腰かけてパンとコーヒー。コーヒーを少しこぼしてしまった。

ゆっくり経堂まで。

駅から東京農大へ歩く。この辺は始めてくる場所だが、実に上品で気持ちいい。陋巷を這いずり回る僕でも、この辺りならば住んでみたいし住めるわけがない。

東京農大の辺りはさらにハイソな地区のようで、ひっそりとバイオリウムがある。動物の檻や植物園に交じってマダガスカルの木彫りがあり、800円のを2つ買った。農機具となども見学し、すずしろ食堂という学食で定食を食べた。ややおかずが寂しい。ここの特色は自家製デザートが充実していること。珍しいな。

小田急まで歩き、成城学園で仙川行きのバスに乗り換える。初めてのルートだし、たぶん二度と通らないコースだろう。

仙川の目的地は東京アートミュージアム池田龍雄の個展をやってるから見に行ったのだが、ほとんど貸しギャラリーに近い形態で、入館料も安藤忠雄の建築込みといったところ。よほどでないともう来ないかなあ。

ワタリウムジョン・ルーリーアール・ブリュット的な感性と音楽家・俳優の感性が入り交じり、独特の良さがあった。これは来てよかったな。

TALION Galleryはもう外せない定番ギャラリー。松平莉奈と玉山拓郎だったが、正直よくわからなかった。でもまた行くでしょう。

トーキョーアーツアンドスペース本郷「予兆の輪郭」。ミヤギフトシは鉄板だなと思ってたが、椅子の位置からだと字幕が読めず、どうしたものやら。ほかの作家も悪くはなかったが、どうも前回に比べ決定的ではなかった。

そして今回絶対に外せない浅草田家。ゲストハウスの1階にギャラリーがあるというのがまず珍しいし、そことゲストハウスの両方で展示をしているというのも珍しい。ホワイトキューブで映える作品が自宅の壁で映えるわけではないし、感覚としても生活空間にアートがあるというのがアートを買ううえでの前提だから、こういう試みは増えてほしい。今回やっているのは「BAZAR!」というグループ展で、主催が蓮輪友子さん。蓮輪さんに対してはシリアスな絵画作家という固定観念があったので、こういう企画もするのかと少し驚いたが、展示を見てみると蓮輪さんの作品も各作家でつくるエリアに収まっていた。その蓮輪さんは素晴らしい出来の作品を出しており、しかも僕の手の届く額。買うしかないと思ったのだが、なにしろ展示3日目なので当然のように売約済みになっていた。残念だが、初日に売れるのが当たり前の作品だったからどうしようもない。ただ蓮輪さんにはほかにも小品があって、それもいいものでした。まああっちがキャンセルになったら俺が買うとは何回も言ったけど。そしてこの展示には竹浪音羽さんも参加。不思議な結びつきだ。竹浪さんの展示機会が増えているのがなによりうれしいし、今回僕好みのドローイングも出ていた。どうも僕は竹浪さんでは浮遊感ある作品が特に好みのようだ。

展示を見終えて7th floorへ。残念だが開演直後くらいに到着し、数分だけ見逃してしまったが、ほんとに久々のその他の短編ズ。関西でまるっきりライブがないのにしばらく活動もなさそうということで、見逃したくはなかったが、ロングセットなのでそこは気を取り直して。独特の詞、そしてメロディ、さらに少しとっ散らかったやり取りがまた絶妙で、天賦の才というものを感じざるを得ない。この2人が組んでいるというのもまた運命だろう。素晴らしいライブだった。関係ないが、隣の席のおっさんはうざかった。初見じゃないつうの。なんならあんたより早いつうの。

そしてレコ発の毛玉。個人的には短編ズとの共演部分が一番好きだったかな。

終演は21時の予定が早終わりで、これなら新幹線で帰れたんだけど、まあそうもいかず。スケジュールは最悪を考えて組むしかないので、こればかりは。余った時間は名曲喫茶ライオンの2階で過ごした。

夏の渋谷は賑わっていて眩しい。まあ僕は僕で楽しい時間は過ごしてるんだけど、彼らもまた楽しそうだ。

余裕をもって東京駅に着き、ゆっくり支度して乗車。

とりあえずさよなら、東京。