怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝、早めに起きて中津のヨルチャというギャラリーに自転車を走らす。児玉真吏奈さんのパフォーマンスを見るためで、2部あるうち僕は遅い方。

中津にまだこんな場所がという長屋がギャラリーになっており、もうそれだけで期待大。

イベントは今今「耳でみつめる、目をすます」展の企画。この場所ならではのミニマルな展示で、僕の好みのものだった。展示をひととおり見た後、せっかく作品に囲まれてのライブなので、児玉さんの姿は見えないが作品を見ながら楽しめそうな、屋根裏スペースのいちばん後ろのポジションで朝食を頂きながら開演を待つ。この朝食がまた美味だった。

で児玉さんが出てきたと思ったら悲鳴に続いて落下音が響き渡り、一瞬ヒヤッとした。屋根裏から下に落ちたのだとすると、打ち所が悪ければ大変なことになる。装飾などもあるから刺さることだってある。僕は会場の端っこでなにも見えなかったし、寄っていくのも野次馬根性だからスタッフたちが対応しているのを黙って待つしかない。しばらくして、児玉さんが戻ってきて、お騒がせしましたと演奏開始。大丈夫のようだ。

パフォーマンスは声をパーツにした音響系で、こういう児玉さんもいい。落下事件の影響はまるで感じないのもすごい。とても平常心は保てそうにないのに、それでこの出来か。むしろいつも以上とさえ感じる。展示を見ながらのライブはいつもと違う感覚が刺激されていいものだった。

終演後、もう少し展示を見て退出。小さなギャラリーでたくさんのお客さんの隙間を縫いながらになってしまったが、できれば1人でじっくり味わいたいものだった。

ギャラリーを出ると児玉さんが笑顔でお見送り。ホッとした。事故後の児玉さんには、アーティスト魂というのはすごいものだなと感じたし、落ちたとき児玉さんがまず「ごめんなさい」と言ったことにも感じ入る。こういうとき、ひとの実は現れる。

すっかり昼間の光の中、気持ちよく帰宅。

夜はビリヤニをリベンジしたが、たいして変わらず。なにかが違うらしい。

かなり遅くに妻帰宅。楽しかったようでよかった。武庫之荘に行った話をするつもりだったけどしなかった。

言いたい気持ちにならなかった。