怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

『Katie Cruel vol.39』@西神田nuisance galerie

なにしろ眠れなかったのだが、妻に起こされる。一度起きて餅を食べ、また寝る。番茶を飲んだものだからうとうと程度だが、それでも頭の重さは楽になったからよかった。そんなこんなで午前中は潰れ、お昼は焼きそば。まあまあの出来栄え。
雨降りの冷たさに出かけるのがおっくうになり、予定よりやや遅く神保町へ。日曜の夕方とあって閉まっている店が多いが古本屋をいくつか冷やかす。神保町は大量の古本が集積しているところだが総じて値付けは高い。値段にかかわらずどうしてもというのでなければなかなか手が伸びない。
移転したディスクユニオンにも立ち寄る。広くなったのかと思いきやそうでもない。マーガレットズロース「DODODO」309円。
西神田ギャラリーnuisanceへ。今日の出演者からしてもうかなりお客さんが来ているのではと思ったがそこまでではない。フロアの真ん中には石油ストーブ、テーブルにはお菓子。小さなことだけど今日のライブへの期待が高まるには十分なおもてなし。ふと客席を見ると双葉さんがいて、静かな佇まいが美しく、世の中にはこんなふうに居られるひともいるのだなあと思うと彼我の違いに悄然、とはしない。目の保養になったと思ってしまい、またお客さんの女性と話しているのを見てその女性が羨ましく思えたりする。逆ではなく。
最初は企画者のドウオカタケシと縄文時代。七針ではバンド編成だったが今日は一人で、でも名義は同じ。やはりバンドのほうがアシッドさが出て生きるなあと思う。この場所ではバンドは無理だったろうし、どこかでまたバンドを見たいと思う。DJもやっており、なかなかいい曲を流していた。
次が双葉双一。最近何度か聞いた時とはセットリストががらりと変わっており、やはりこのギャラリーで夜の窓を背にした情景を踏まえてのことだろうか。濃色のジャケットを羽織りひねた面持ちで唄い語る双葉さんは早くも今夜の白眉だった。やはり昨日のワンマンも行くべきだったかと悔やまれる。
次がmmm。ソロのライブを見るのは初めてで、どういったものなのかと楽しみにしていたが新曲中心ということで僕に疎外感がないのがよかったのか、思ったより歌の世界に溶け込めた。
最後がジョンソンtsu。見るたびに芸風は進化してゆくが、音への真摯さは変わることはなく、聞かせるところはきちんと聞かせてくれるし笑わせてくれる。最後の「カリフォルニア」も良かった。
物販を覗いていこうとちらりと思ったものの、ドウオカさん以外40分ずつと思ったより長いイベントになったこともあり早々に帰途へ。
企画者がトップバッターのイベントはたいてい良いイベントで、今日も例外ではなかった。ただ思うのは、お客さん。出演者や演奏に絡んではいけないわけではないけど、それには相応のセンスが必要だろう。音楽の邪魔になるような絡みは、本人の意図はどうあれ騒音でしかないということを自覚してほしい。そういうことがあっても、いいイベントだったことに変わりはないけど。
遅く帰宅。お弁当をむしゃむしゃ。