怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

江戸前天ぷら

夜、妻を連れて職場のひとと魚ふじというお店へ。4代目の老舗だそうで、もう店構えから違う。間口は大きくないが、いかにも歴史がありそうでお値段も高そう。絶対に自分では入れない。
最初にいくらご飯が出て来て、これがまず絶品です。いくらがあまり好きではない僕だがこの絶妙な味加減には感服。さらに出てきた鮪の刺身、そして秋刀魚。秋刀魚はなんだろう、焼いた身を腸を裏ごしした醤油で食べるのだがこれがまた美味い。天ぷら屋と聞いていたが、余技の域を超えた腕前で、ご主人自身が築地で毎朝仕入れているというから相当なこだわりだ。そこかた海老頭など天ぷらが続くのだが、鮑の天ぷらがまたむっちりとした旨みがあり、中華で出てくる蒸しものなどとは全く違う。更に雲丹の天ぷらとはまたぜいたくすぎてもう。雲丹は少し出しておくだけで溶けてくるのに、それを油で揚げてくるのだから相当な腕前なのだろう。
2階は宴会場になっており、昔ながらの家の造りがよく見える。煤竹の壁や格子の天井、飾棚、見所がたくさん。柱を切ってコンセントを入れてある図も最近は見なくなったがここでは健在。最後にかき揚げ丼の茶漬けで締め。
お勘定は誰かがまとめてくれたのだが、さて一体いくらなのか。
それにしてもいいお店だったな。なかなか行けるものじゃないが、味はもちろん、ご主人はじめお店の方々のもてなしもよく、居心地よかった。浅草の鰻屋はえらい違いだよ。