怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

豊川座敷は豊川座敷の猫敷より豊川座敷だ。

いつも通りサンクスでビールを仕入れてからベアーズに行くと受付前には豊川さんの姿が。で受付には道下さん。道下さんのあの雰囲気でいられると、なんか萎縮してしまう。豊川さんにすいませんとありがとうございますを連呼されて中に入るとあちゃーの客入り。もう7時過ぎてるのに。
待ってる間に500mlのビールを飲み干してしまう。いつのまに僕は酒飲みになってしまったのだろう。
最初はゆーきゃん。KBSで見たときには、いまいちに感じたけど、きょうはいい。照明を当てない暗いステージから聞こえてくる歌声は、ゆーきゃんにしか出せない夜の誘いだ。この人は、暗い部屋の片隅や黄昏時の路地の奥で歌う時が一番素晴らしいと思う。KBSは明るかったからいけないんだな。
実は今日の裏テーマは、ほりゆうじが最後だったらもうぶっちぎって帰ってしまえだったのだが、それは2番目で裏切られてしまう。でも今日はいい。何が違うんだろ。順番かな。これだったら帰るのはもったいないや、と思った。
3番目が333(バーバーバー)。HOSOMEを連想させる変化球ポップで、これも結構いい。タイトなドラムが特にいい。拾いもの。
最後が豊川座敷。砂のお城、皿が割れた、猫と僕、うそつきのうた(false)、売られた僕、少女の名前。砂のお城(タイトル不明)は、聞くといつも追悼のざわめきを思い出してしまう。豊川さんが見たことがあるのかどうか知らないが、こんなに同じ世界観を共有しているものはないくらい似ている。だから僕は豊川座敷が好きなんだな、と思う。うそつきのうたを失敗したせいで売られた僕(タイトル不明)をやったわけだけど、この初めて聞く曲が良かった。もうやらないとか言っていたけど、それはもったいないと思う。確かに集客とかノルマとかすごく大変そうだけど、なんとかソロでやる場をもう一度作ってほしい。少女の名前に至るまで、今日の出来は最高に良かったと思う。かつおの遊び場での演奏を鼻で笑っちゃうくらい良かった。今日はあんまり気が進まないところもあったんだけど、でもすごく良かった。来てよかった。お話とかするのがあんまり苦手なのでさっさと帰っちゃおうとしたら豊川さんに会ってしまい、またすいませんとありがとうございますを連呼されて、相変わらず僕は気のきいたことは何も言えなかった。あとからはいろいろ思いつくのにね。
豊川座敷を聞いて傘をさして小雨の中を帰る。幸せじゃないか、僕は。