怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

仕事を終えてそわそわと京都へ。

少しだけ雨の予報だったので油断して傘を持たずに職場を出たが、京都に着いてもまだ雨。まだどころか本降り。参ったなと思ったが、アバンギルドまで早足で行くしかない。

本日はFOuR DANCERS vol.124

前から気になってたイベントで、100のときは行く気になりつつもソールドアウトだったりで、ようやく。僕の知ってるダンサーといえば東野祥子さんケンジルビエンさんくらいなので、今回はその二人が出てさらに中川裕貴さんが出演するとなると、腰を上げる絶好の機会。

入ると宇野愛生さんが始まったところで、ダンスというよりカメラとモニターを使ったビデオアートに生身のパフォーマンスをからめた作品のようで、舞踏が中心だと思い込んでたので意外だった。見てると多分各種操作はアシスタントが舞台袖からやるのがいいんだろけど、そこらは妥協しつつの上演。見てる側で補正しつつ。

次がケンジルビエン + 関口大和。身体を使ったテルミンのようなパフォーマンスで、舞踏としてきちんと動きを見せながらノイズを聞かせてくる。ダンスとしてもノイズとしても見られる作品で、こういうのもあるのかと新鮮。ふだん行かないイベントに行くといろいろ驚きがあっていい。

次が石井則仁 (山海塾) + ryotaroで、アコーディオン伴奏での舞踏はなにやらタンゴが連想されて面白い。

最後は、御大東野祥子さんに中川裕貴さん。傘をさしリュック(というより、おそらくランドセルという見立て)をしょって客席から登場する東野さんの衣装は赤。東野さんは子どもとか動物とかの役になると、乗り移ったかと思うようなそのものの動きを見せる。そこに入ってくる中川さんのチェロノイズ。ノイズに呼応して痙攣する東野さん、動きの爆発を受け止めて投げ返すエフェクター。音と動きの相性が抜群なうえにそれぞれの反応が良すぎて、これはちょっとものすごいものになっていた。東野さんの誘いでということだったが、これはぜひ続けてほしい。この良さは言葉ではなかなかわからないだろうけど、見れば必ずわかるはず。時間の都合で中川さんに感想を伝えられなかったが、本人たちもきっと手ごたえを感じたはずだ。

中川さんの演奏は次回は滝沢朋恵レコ発、東野さんの次回はどうなるんだろ。アンチボ見たいなあ。

そんなわけで初めてのFOuR DANCERS、大満足でした。