■

夕方ベアーズへ。ギューンカセットの記念イベントとかで豪華な一日。とりあえず、先日買い損ねた白波多さんのカセットを早々に購入。ふう。
最初に他力本願寺別院。初見。演奏はともかく、須原氏のMCがあまり合わない。どんどん弾いてくれた方がうれしい。
次の見汐麻衣ソロは途中から須原氏参加。見汐さんのストロークにメロディックなベース、そしてあの唄。もう埋火だろ。見てると決して埋火を止めたいわけでもないように見える。今はこうしてそれらしいライブを見るしかないけれども、いつかまた埋火としてのライブを見たい。やってくれ。
最後が白波多カミン。初めて見てからもう何年経っただろう。ずっと変わらない、透明で強い唄を歌っている。狭いベアーズの壁の向こうに届く音楽よ。この人がメジャーでまだ1枚しかアルバムを出してないのが不思議で仕方ない。
そしてアンコールでバンド編成の「size」。顔を歪めてギターをかきむしる白波多さんは全身から喜びに満ち溢れていた。活動が停滞していた時期を乗り越え、今このベアーズの小さな舞台で、白波多さんはメジャー時代以上に輝いていた。歌う喜びを取り戻したような数分間は、その場にいた誰にとっても至福だった。白波多さんは戻ってきたのだ。
帰ろうとしたところで白波多さんに出くわし、思いの丈をぶつけてしまって失礼したが、そのくらい僕は興奮していた。そういうライブだった。その場にいた人にしかわからない、白波多さんの熱量だった。