怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

よかんのじかん Vol.1

お昼はこだわり山。いつもより早く行ったおかげで日替わりは残っていたが、1時過ぎに出るころにはなくなっていた。しかしいつも塩辛すぎるのが難点だし、早い時間は窮屈な部屋に押し込められるので無理してまで食べるものではない気がしてきた。暖かだったから遠出はへっちゃらだったんだけど。
夕方原宿へ。ラーメンダイニングJinguで油そば油そばといってもさほど油っぽさがなく、少し辛口で控えめな味付けはなかなかよい。柔らかめの麺も味付けに合っていて、これは結構いいかもしれない。店員が一人しかいないので大変そうだが、味に関しては意外に気に入った。
渋谷のアップリンクへ。中に入るとJOJOさんと美川さんがいてなんか迫力あるなあ。
当然満員かと思ったらそうでもなくて、割といいところに席を確保。最初は白波多カミン。企画者がトップを務めるイベントはだいたい当たりなので期待が高まる。
白波多カミンはもう2年前に見たきりで、あの時は悪くないとは思ったもののもう一度というほどの熱もないままに今に至っていた。しかし改めて聞いてみると、芯の強い音楽としての太さが出ていて、単なる弾き語りではないボーカルとギターがいいなと思った。2年間での成長がはっきりとわかるようで、もう少し早めに確認しておくべきだった。というわけで宅録のCDRを購入。600円でした。ただ、4ヶ月前に東京に出てきたんだそうで、なんだかみんな東京に行くんだねという寂寞感はありますね。京都にいるべき人って気がするんだけど。
次が穂高亜希子。アルケミーのコンピレーションに入っているからと演奏した「空へ」を歌いながら声を詰まらせる穂高さん、それでも歌いきる穂高さんにぐっときた。泣いたからいいというわけじゃない。そこに穂高さんの真ん中が見えたような気がして、それがいかにも穂高さんで、それがよかった。そのプロフェッショナルでなさが穂高さんの個性であり美徳なんじゃないだろうか。
最後に見汐麻衣。
実は今日の午後、見汐さんから埋火解散が発表された。しかも2日前のライブ後に解散を決めたということで、つまりライブはもう見れない。解散するバンドはいくつもあるが、僕にとってはちょっと考えられないほど大きなニュースだった。
というのも、埋火は決して行き詰っているとは思えなかったし、見汐さんのソロとは違う音楽をあの3人でなければできない形でやっていると思っていたからだ。もちろん全員離れ離れで活動する難しさはあったかと思うが、それでも年に数回ライブをするくらいのことは継続できたはずだ。
これがゆらゆら帝国であれば、解散はむしろ納得できた。残念だが仕方ないことだと思ったし、意外ではなかった。
だが、埋火を解散させる必要はどこにあったのだろう。もうやらないときっぱり言うのは見汐さんらしいけど、無くすものはあまりに大きい。
そんな思いを胸にしながら、目の前の見汐さんはあまりにもいつも通りで、脱力するMCを交えたり真面目に語ったりしながら、いつも通りの透明な歌を聞かせてくれた。
でもそれは埋火じゃない。当然だけど。ソロにはソロの良さがあるから別物として好きで、だから来たんだけど。
でも埋火の音楽はもう聞けない。「溺れる魚」をやっても、それはソロの「溺れる魚」だ。
ライブはみんな良かっただけに、なんだか複雑な思いの帰り道だった。昼はあんなに暖かだったのに、凍えるような夜道だった。