怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

地下桟敷の夜

バーガーキングで半額のチキンテンダーズとクアトロチーズバーガーを食べる。チキンは正直半額でさえどうかというところだけれども、クアトロチーズバーガーは出来たてで脂ぎっており非常にいい。これ、出来立てかどうかで全然味が違うのでラッキーだった。
東高円寺からUFOクラブへ。今日は豊川座敷さんの企画「地下桟敷の夜」。企画なんてやるイメージはあまりなかったのだが、いろいろ熱意が高まってきているのかもしれない。
最初が予想通りodd-rico。脇で見ていたけど、スピーカーがうるさくて仕方ない。位置取りを間違えたなと思ったがしかたない。ライブは3度目だけど新しい曲がいまひとつに感じる。このバンドは聞かせ方次第でかなりイメージが変わってくると思っており、今日はそれがうまくなかった印象。
次が余命百年からやまのはの弾き語り。やけにチープなギターだなと思ったら捨てられてたのを拾ったということで、そういうギミック含めての弾き語りなんだろう。
3番目がkomori+yusa。エンド・オブ・ザ・ワールドのカバーは前にも聞いたことがあると思うが、遊佐さんのトイピアノ風キーボードに小森さんのエフェクトが絡む美しい狂気に空気が変わった気がする。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドファム・ファタールカバーは遊佐さんが雰囲気でオリジナル歌詞をつけるというので期待していたが、まだ手中にできてない感があって残念。歌詞はもっと自由でいいと思うし、演奏も置きに行かなければもっといいものになりそう。しかし圧巻は「箱舟は来なかった」で、ゆったりとしたテンポで奏でるスケール感はバンド以上で、それがUFOクラブの赤いステージで繰り広げられているとなったらもう言うことはない。
実は僕にしては珍しく最後方で見ていたのだけど、それも良かったようで、視界に二人のステージ全景を収めながら身体全体で音を聞くというのが素晴らしい体験だった。コモユサはもう何度も聞いているけれども、間違いなく今夜が僕にとってのベストだった。
4番目がなの小夕子と天国さま。以前に聞いたソロ(+ラップトップとサポートギター)が良かったので期待しつつもバンドでどう変わるのか心配もあった。が、バンド演奏はかなりしっかりしていて、即席でもなんでもない。メロディの良さが消される部分もなくはないが、それはそれ。演奏をバンドに任せられる分、本人は安心して暴れられるメリットもある。ポージングはかなり研究しているようだし、見てて面白い。また何かの機会に見れたら。ソロでもバンドでも。
最後が豊川座敷ソロ。ワンマンでも見たことないような充実顔の座敷さん。本人も言ってたけど、フロアで聞いてる姿が珍しいくらいの人がずっと聞いてたんだからそりゃ充実もしてるだろう。
曲とMCの切り替えもよく、そして最後は「猫とぼく」。久しぶりだ。まさかもうやらないんじゃと思っていたので聞けてうれしかった。座敷さんが歌うのをやめてしまったら誰かがカバーすることなんてできないこの曲はもう二度と生では聞けないだろう。この曲に限らずだけど、座敷さんの曲はほかの誰かに歌われる情景が全く想像できない。たとえばやまのはさんが歌えるのかといえば、それは多分無理で、もしやったとしても全くの別物になってしまう。歌という創作物が創作者と一体化した存在。僕がここ数年どっぷりとパーソナルなインディミュージックに浸っている理由はたぶんそこにある。
座敷さんとどうでもいい話をして、ソロの録りなおした奴はまだ出来上がってないそうで、それも楽しみ。
座敷さんが自分好みのひとを集めると僕好みのひとが集まるのはわかっていたけど今日確信に変わったので、これまたやってほしい。
帰りに小森さんとすれ違ったので柄にもなく感想を伝えてしまい。自分が喋りたい時だけ喋ってしまうんだよなあ。
充実で帰宅。珍しく寝つきが悪かった。