怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ」を見に行った。
映画についてどう書くべきか悩んだ。
映画を評論家風に解析するべきか、いつも通りに自分の行動と感情を記録するか、情感に任せるか。
結論は出ないまま1ヶ月経った。

桐島が不在のままに話が進んでいくところにこの映画の妙があるのは誰もが言っているだろう。桐島がいないからこそその理由を登場人物は観客とともにあれこれ忖度するし、その忖度こそが登場人物の心の動きを観客が体感できる所以だ。その忖度に実は価値がないことを徐々に気付きはじめた末に、観客は唯一忖度と無縁である映画部こそに気持ちを沿わせる。そう、最初は嘲笑の対象でしかなかった映画部に。その気持ちの移動をスムースに行わせるバランスの妙こそがこの映画の素晴らしい点だ。

こんな評論家っぽいことを書いて何になる?

見たらすげえ良かった、お前も見ろよ、それでいいんじゃないか。
それが正解だろ?