怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

夜はあまり眠れず。そういう時は昼もたいして眠れないから困ったものだ。
一度帰宅してから自転車で喫茶アオツキへ。名前が変わってからは初めてだ。内装は大きな変化がないようでいて、3階のイベントスペースは深めの青をフィーチャーしており小粋だ。
最初が黒岩あすか。ピアノ曲を2曲、あとはギター弾き語り。黒岩さんは自分自身を解放する歌だと僕は思っているけど、それにはそれなりの舞台も必要だろう。どこまで真価を見せられるかはその時次第。正直なところ、ベアーズやアバンギルドより、このアオツキのほうが黒岩さんにはずっと合う。暗い夜を背景にしながらギターを弾き始めた黒岩さんには鳥肌が立つ思いだった。
そして最後に柳家小春との「一」。これが出色だった。交わりそうで交わらない、お互いの色を削ることなく主張しあって、それぞれの歌に絡むように立ち上る旋律はここでしか聞けないセッションだった。
僕はライブのストリーミング中継とか動画アップロードにはおおむね否定的で、というのもライブはその日その時その場所に来る労を惜しまなかった人たちのためのものだろうと思うから。だからこのセッションについても、立ち会った人たちの記憶の中だけで生き続けてほしいと思っている。
柳家小春+塚本真一。以前に京都で柳家小春 vs attcを見たことがあったけど、こちらのユニットのほうが断然好み。和風にゆらぐ柳家小春を脇から支える、というよりも、いや、なんだろう。軽やかなピアノが三味線をジャズにぐっと引き寄せている。これはいい。
帰宅して頂きものの高そうなカレーを食べる。味は普通。カレーは高い肉を使うかどうかなんかではないのだ。