怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

お昼前にボガーツカフェへ。今日はコースにはしないという妻の意思を尊重すると自分の意欲が急低下し、注文を決めるまで多大な時間を要した。迷惑をかけた。反省しなければならない。ただ、実際のところ、注文した料理はけして美味ではなく、コースだって大したことはないとはいえ、満足度は低かった。テラス席はいいものだったけど、隣席の女性たちのあけすけな会話は耳を覆いたかったし、席の真横をしょっちゅう出入りされるのも気持ちのいいものではなかった。
隣のABCでなにかイベントをやっているので見に行ったら農産物などを売ってるようで、一応見に行ったら試供品の頒布などをしており、いくつか貰った。アイスクリームも食べた。
夜はベアーズ。入るとき、受付でCDRを頂き、長濱さんにお礼を申し上げる。無理言ってすいません。
最初が馬車馬。数日前に見ているのに全然飽きない。
次がindian no echo sign bi no。活動を始めて長いだろうに、僕が見たのは最近になってから。ライブが多いわけではないとはいえ、残念なことだ。自分の中の奥底に眠っている情動に強く働きかけ、一緒に行こうと手を引くような音。これは音楽なのか、それとも一種の呪術なのだろうか。この特異な体験は、間違いなく僕に必要なものだ。音源はなかった。音源という形で聞くのは適切ではないだろうが、でも欲しい。たぶん過去には作っていただろう。なんとか手に入れたい。
最後がいかんせん花おこし+高橋幾郎。いかんせん花おこしというのは、今は長濱さん小池さんの二人ということになるのだろうか。注目はもちろん高橋幾郎さんのドラムになるのだが、これが物凄い代物だった。高橋幾郎さん自体は、おそらくLSDマーチのライブで見ているはずなのだが、その時のことはほとんど記憶にない。なぜないのか不思議なくらいだが、そこは僕の成長であるとか、バンドの中での役割であるとかなのだろう。高橋さんはスティックの先をくるくる回しながらシンバルを撫でるように叩く。俯き加減で、偏屈な職人のようにドラムセットを凝視しながら音を紡いでいく。ドラマーにはいろんなタイプがいるが、この佇まいは強烈だ。出る音は長濱さんの声と小池さんのギターによく合っている。この共演は長濱さんの熱望によるとのことだが、この音像が見えていたからなのだろう。夢のサウンドだ。これは見なくてはならないライブだった。この編成で今後活動してもらいたいのだが、もちろんそれは無理だろう。しかしなにかの機会に、また高橋さん入りの花おこしを見ることができたら。そう願うしかない。
素晴らしい、素晴らしいライブだった。
お客さんにはゑでぃまぁこんのお二人や前任ドラマーの風間さんなど。
楽しい夜だった。