怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

今日も朝から整理。ピークは過ぎているので昨日よりは楽だが、変なところからひょっこり出てきたりするので追加追加の連続。
昼前から妻と一緒にボガーツカフェへ出かける。いいお天気で、予約していたから静かな奥の部屋に通された。これはいい。手前の部屋はガサガサしてて、ファストフード店程度のものだが、奥ならゆっくり楽しめる。子どもがいないのもいい。私は子供が嫌いだ。ハワイアンコースをゆっくり食べる。アボカドのサラダ、ポークのエッグベネディクト、エビのニンニク焼き、そしてデザート。コーヒーは別で、Sを注文し復唱までしたくせにMを持ってきてしっかりMの料金を取られたのは納得できない。味もまあそれなりっちゃそれなりだけど、春の陽射しの下、ちょっとした桜の花と堂島川を眺めて過ごすのは悪くない。優雅なひと時だった。こういう贅沢もいいね。
帰宅してまた整理。だいたい目星はついた。
夕方から伽奈泥庵へ。いろいろイベントをしてたのは知ってるし、行こうとしたものもあったけど、結局これが最初。明日で最後。
中は混んでるが、まだ早い時間だからか辛うじてイスに座れた。独占するのも悪いので途中から立ったけど、一時的にでも座れるのは助かる。
見たのはたぶんカント+さかいしみずからかと思うけど、いくつかをふーんという感じで見ていって、これはと思ったのといえばIndian No Echo Sign bine No。なんとなく名前は知っていて、なんとなくこれいいんじゃないかと思っていたこのバンド。演奏そのものはシンプルながら、根源的なものを解き放つような圧巻さがあった。こんどライブに行こう。
次の半野田拓はお目当てなので当然見る。つまらなさそうな顔で淡々とノイズを放ち、それは回収されることなく浮かんで消えてゆく。ライブはこれで2度目だけど、異能さが際立つ。
その後、屯風亭とんぺいという噺家。「たらちね」のさわりをやった。いわゆる正式な落語家なのかどうかわからないが、まあ充分上手い。声もいいし所作もこなれている。こういうのを間に挟んでくれるの、イベントとして好き。
最後があふりらんぽ。堂々のトリである。復活してからは初、見たのは十年ほど前だから、解散してた期間があるにせよ、見てないにも程がある。別に避けてたというわけでもないはずだけど、そんなに魅力を感じてなかったのかもしれない。ただ、今回こうしてホームの場で目の当たりにする、これは評判になるわというのがよくわかる。若くて可愛い女の子がはしゃいでるから男が群がってるんだろ、みたいな先入観を十何年か前に持っていたのがいかに間違っていたのか、痛切に感じる。ゆらゆら帝国の梅田クアトロライブでゲストとして出ていたときに、ここまでのものは感じなかったが、でも考えてみればその日その日で出来不出来は当たり前だし、もう少し僕が好奇心を持っていればあと何回かは見る機会もあったろうし、そうしたら大好きになっていたかもしれない。もちろん今こうして活動を再開しているわけだから、これからは多少取り戻せるだろう。今や年齢は重ねているが、前回の記憶よりはるかにパワフルでエネルギッシュで、むしろ今が旬くらいに言ってもいい。前のことは知らんけど。出てくるとき客たちの頬に紅を塗りつけていたけど、その紅を落とすのがもったいなかった。
思ったほどは押すことなく帰宅。まあでも明日はそうはいかないだろうな。